平凡と俺様
B
またやっちゃたよ〜!と、さっきの偉そうな態度はどこいったってくらい狼狽えてるんだけど、生憎誰も助けてくれる気はないみたい。
もう、本当今日これで2回目とか・・・。
でもこれは俺の唯一の個性でもあるし、性分っていうか。
「す、すすすす鈴木君っ!」
「は、ははははいっ!?」
どうしよう!?と焦っているまま返事を返したからもの凄く吃ちゃったじゃん。
ま、相手も負けないくらい吃ってたんだけど・・・一体誰が・・・。
ってさっき説教しちゃった頭でっかち眼鏡くん〜!!!???
そんな正座して畏まっちゃって〜って俺がやらしたんだった!
「ご、ごめん。正座なんかさせちゃって。立って、立って!」
「い、いや鈴木君を上から見下ろすなんてそんな失礼なこと・・・」
って、なんだよ。こっちが下手に出れば・・・案に俺より背が高いって言いたいのかよ。
ツンと、大人げないとは思いながらも膨れてやれば、面白いくらい狼狽える眼鏡君。
「う、わっ!ごめん。別にそんな深い意味はなくて・・・ただ、こんなにも真剣に僕のこと叱ってくれた人なんていなかったから・・・。こ、これからも俺が失礼なことをした時は叱ってくれないか!?」
ってえええええ!?
いや、過去にも俺のお説教を通じて仲良くなった友達はいっぱいいるけどさ、高校でもやっちゃうとは・・・。
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