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平凡と俺様
A
 くそぅ〜!俺は人畜無害で、女の子にも良くて「優しそうだね」と言われるだけのイケメンでもなんでもない顔だけれども!!

断じてアホ面ではなーいっ!!!

だけどここで言い返しても何にもならないとその言葉を飲み込めば、もう1回鼻で笑われた。

「君みたいなのが会長補佐とか勤まるのかな?お友達で次席の佐藤太一君だっけ?僕の上にいるのがこんなチャラチャラした顔だけの奴なんて・・・カンニングでもしたんじゃないのかい?」

 しかも今度のそれは太一に向けてのことらしく・・・もう、怒った!

「・・・っ」

「フン、本当のこと過ぎて何も言えないだ・・・

「この!頭でっかち眼鏡野郎〜!!!」

・・・は?」

そこに正座しなさい!!!

 ぐいぐいとその頭でっかち眼鏡野郎をリノリウムの床に正座させて、俺はその前に仁王立ちでふんぞり返る。

態度がデカイとか言うんじゃない!

俺は怒ってるんだからな!!

「黙って聞いてれば好き勝手に色々と・・・。俺のことは何言われても怒んないけどな、太一は俺の友達なの!その友達のこと悪く言うなんて黙ってられるか!お前が何様かはしらないけど、太一はなぁ笑顔が素敵て性格まで100点満点の超イケメン様なんだぞ!しかも次席なんて頭も超いいんじゃん!俺の知り合いに性格は最悪だけど顔も頭もパーフェクトな奴がいるけどな、なんの努力もなしに成績をキープできてると思ってんの?普段はすかした顔してても、実は夜遅くまで勉強してたりするんだぜ?ま、顔の作りは生まれつきだからしょうがないけど、それをどう磨くか放っておくかも本人の努力次第なんだから、お前がどーのこうの言っていいもんじゃない!分かった!?」

「は、はぃいいっ」

「ん。じゃあ、太一に謝って」

 俺の剣幕に負けたのか、正座したまま土下座して太一に謝る頭でっかちに満足して、顔を上げて縋るような目を向けてくる奴に笑顔を向けてやる。

「俺、素直に謝れる子は好きだよ?自分が悪いってこと認めれるのはなかなかできないことだから、ね?」

最後によしよし、と偉い子には頭を撫でてやって・・・はっ!

クラス全員ぽかーんじゃん!!!

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あきゅろす。
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