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平凡と俺様
A
 ってなーんだ。兄ちゃんのこと気にしてたのか。

確かにあの兄ちゃん見た後じゃ・・・ねぇ。

「うん、いきなりでびっくしりたと思うけど・・・。あれでも俺の自慢の兄ちゃんなんだ。ちょっと口は悪いけど、本当は優しくって・・・。あんな兄ちゃんのいる俺とじゃ友達になってくれない?」

だからあの兄ちゃんは無害なんですよー、ということをさり気にアピールしながらお願い。

 両手を握りしめてコテンと首を傾げるお願いの仕方は三つ子の十八番だけど・・・。

あれ、俺されたらころっと我が侭聞いちゃうもんな〜。

って俺がやったところでそれが効くかは・・・五分五分ってとこだけど。

「え、あ!もちろん。俺、高等部からの入学だから知り合いとかいなくって・・・そう言ってもらえると嬉しい」

 わーい!どうやら佐藤君には効いたみたい。

やっぱり改めて見ればイケメン佐藤君のキラキラ笑顔にやられつつ、俺もブンブンと手を上下に振ってにっこり笑顔。

ま、佐藤君に比べれば月とスッポンですが。

「俺も!俺も!特待生取ったらお金要らないから親に受けろって言われてさー。あ、俺んち貧乏なの」

 とりあえず腰を据えてゆっくりしゃべろうと思って、前の席に座れば俺の話に笑顔で頷いてくれる佐藤君。な、なんてイケメンなんだ〜!

「へぇ、そんな理由で受けるのって珍しいな。俺の場合、最後まで行きたい高校決まってなくて、中学の先生に勧められて受けたんだ」

「って佐藤君も入試動機適当じゃーん!」

「はは、確かに。あ、太一でいいよ」

同じイケメンでも俺様帝臣とは偉い違いだぜ。性格までイケメンとか!!

 そんな佐藤君あらため太一に、俺はそーちゃんとか、りゅうくんとか、双龍とか適当に呼んで!

そう言えば、照れたように「じゃ、双龍」って呼ばれて・・・きゃー!!

可愛いなコノヤロウ!

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あきゅろす。
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