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平凡と俺様
C
「テメェこそ図体だけでノーテクのくせに、偉そうなことを言う。…そう思わないか?双龍」

「うん…ってええ!?知らないよ!そんなこと!」

 しかし…話の論点が段々ずれてやしませんか、お兄様?

いや、兄さんが帝臣の嫌いな箇所を挙げていってんのは変わりないんだけど…。

なんか妖しい方向に話が進んでやしませんか??

だって…相手を満足させるとかノーテクとか!!!!

も、もしかして兄ちゃんと帝臣って実はそういう…。

「うぎゃあ!お、俺何も知らないっ!」

 兄ちゃんがホモかもしれないのはちょっとショックだけど俺、大丈夫だよ!

2人がそういう関係で絶賛痴話喧嘩中なんてこと、俺知らないから!

そして聞こえない!

「あー!あー!あー!」

 耳を両手で塞ぎ、突然叫び出した俺に兄さんは「ついに狂ったか」と蔑む様な視線(酷いっ!)を向けてくるけど、俺は自分の保身のためにこうしてるんだからな。

そんな2人の恐ろしい関係なんか聞きたくないやーい!

「双龍…もしかしてお前…」

ああっ!だから2人の生々しい関…いやいやとにかくもう何も聞きたくないって言ってるじゃん!俺の手ぇ放せー!

「お前まさか俺があの“な”で始まって“み”で終わる名前の奴と何かしたなんて…世にも恐ろしく、反吐が出るほど気持ち悪いこと考えてんじゃないだろうな。ん?この愚弟が…!」

ぎゃーっ!って…ん??

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