平凡と俺様
悪い子はどっち?
「ギャー!やめろ!ぞわぞわするって!!!」
「んだよ、テメェ・・・ペットの分際で口答えするって言うのか?」
「だーかーら!いつペットになるっつったよー!?」
結局碌に散策なんてできずに、帝臣のセクハラという名の攻撃から逃げ続けること早数十分。
正確には何十何分何秒かなんて計ってないからわかんないけど・・・・・・って俺ゆっくりしすぎだろ!
時間!時間やばくない!?
慌てて自分の手首を見るけど、それは帝臣に掴まれていて。
まあその前に俺は腕時計なんぞ洒落たもん着けてないんだけどさ。
携帯持ってんだからそれでよくない?と思うのだが、今両手を掴まれているこの状況ではそれさえ出すことができないときた。
あ〜こっから校舎の時計塔見えないんじゃん。
もう、この際腹時計で時間計算してみる!?
「は?お前自分で言ったのにもう忘れたのか?帝臣様のペットになりたい〜って言ったのはその口だろうが」
あわあわしている俺を他所に、帝臣はわざわざ俺のものまね?をしながらさっきの失言(俺はそこまで言ってない!)を掘り返して・・・ってああ!!!
そ、その手首にキラリと光るそれは!!!!!
RO・・・ろ、れ・・・ックス!?
って別にブランドはどうでもいいんだ!それが時計でありさえすれば!
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