平凡と俺様 A 「とにかくお前は俺の傍にいることを許す。俺の傍を離れるな。それから・・・鈴木一虎には一切近付くな、いいな?」 ってやっぱりぃ〜! 他にも色々聞き捨てならないことはたくさんあったが・・・しかし。 おずおずと掴まれていないほうの(実はまだ手首掴まれたままなんだよね)手を上げれば、何だ?と顎をしゃくられる。 「あの〜大変申し上げにくいのですが・・・」 横柄な態度の中大路に声を上げれば、物凄い形相で睨みつけられる。 ひぃっ! 俺が何したって言うんだよ!?さっきより怖いじゃんか! 「誰が敬語で話せといった。それに俺のことは帝臣と呼べ」 ってあら?もしかして中大路こそツンデレ〜!? とちょっと意味を履き違えてるような気もしないこともないけどさ。 この態度も照れ臭さの裏返しとか!?むふふ。 「帝臣〜俺と友達になりたいんだったら早くそう言ってくれればいいのに!」 「は?」 そうか、そうか俺は何も言わなくても分かってるぞ! と自分の考えにほくそ笑んだ俺は、さっき言いよどんだ言葉でさえするっと言い放ってしまった。 「ていうか兄ちゃんと仲悪いんだ?まあ確かに性格はちょっとキツイけどさー意外と優し・・・」 「兄ちゃん・・・だと?」 って俺まずいこと言っちゃった〜!? [*前へ][次へ#] [戻る] |