平凡と俺様
目線が合う(りん+双龍)[2周年]
【Attention!!】
2周年記念!ということで日頃の感謝の印といってはなんですが「キュンとくる10のお題」に沿って記念小説を書かせて頂きました。
少しでも皆様に楽しんで頂ければ光栄です。
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08 目線が合う(りん+龍)
「あ!りんちゃん!」
廊下の端っこの方に目立つ金髪を見つけて手を振っただけなのに、そのりんちゃんが振り返った瞬間、周りの皆までもがこっちを見てくるもんだからそりゃびっくりした。
いや、まあね。俺も鈍感なわけじゃないから皆の言いたいことは分かるよ?
何、お前みたいな一般市民AがFクラスの頭(ヘッド)様に気軽に声掛けちゃってるの!?死にたいの?コイツドMなの!?みないな感じでしょ!?
分かる分かる。確かに俺達全く接点無さそうだしね。
結構な距離があるにも拘らず、無駄にデカイ身長の所為かりんりんはすぐに俺のこと見つけれたみたい。
バチィィイイッ!!!!!と痛いくらいに視線がかち合ったからね。
まあ、そのせいで俺の周りにいた人達が半径1メートル分くらいどっかいっちゃったんだけどさ。りんちゃんちょっと眼力が強いからなぁ。慣れれば可愛く見えてくるもんだよ?
「よう、スズ」
ああ。でもやっぱり皆は何回見ても慣れないみたい。
モーゼの十戒よろしくバーン!と人混みが割れて道が出来る様は何回見ても面白すぎる。そんな、流石のりんちゃんだって肩が触れたくらいじゃ殴ったりしないよ。
喧嘩しちゃダメだよ〜って俺がキツく言って聞かせてるし!うん!
まあ、確かに不良を後ろにゾロゾロ従えてる姿はド迫力ものだろうけど。
「相変わらずのジャストフィットサイズ」
そして、そのりんくんは毎度俺の頭を撫で回すのをやめなさい!
縮むだろうがぁああ!
「ちょ、会うたびのコレは絶対に必要なの!?」
「あ?可愛がってやってんじゃねぇか」
「りんちゃんが大っきいからって・・・イジメでしょ」
ホント、このやり取り毎回いらないよね。と思うんだけど、りんちゃんはそう主張して譲らない。
なんかこうやって突発的に出会ったりすると、俺と目が合った瞬間撫で回したい欲求に駆られるそうだ。・・・その病気ってワクチン出回ってないの?
こんな可愛げもない一高校男児を捕まえて撫で回したいとか、病気じゃなかったらタダの変態さんだろ。
「分かってねえな。目の前にジャストフィットな頭があれば撫で回したいのが男ってもんだろうが」
「いや、その定義おかしいだろ!何、その、そこに山があるから俺は登る!的な!登山家!?じゃなくて頭撫で家!?」
「ああ、それいいな」
ってちょっと俺、りんちゃんとの今後の付き合いを考えていかないといけないかもしれない。
変態さんは何人もいりません!
fin
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●おまけ●
「ちょ、頭。超機嫌良くね?」
「ああ。やべぇ、笑ってるよ。逆に怖ぇええ」
「つか何なの、アイツ」
「お前知らねえの!?有名だぜ!ありゃ猛獣つーか珍獣使いの双龍さんだ」
「ちんじゅう?」
「あのふくかいちょーの弟で、高城さんと唯一たいとーに渡り合えるつわものだって。かいちょーのなかおーじもアイツの言うことなら聞くって話」
「マジ半端ねぇ・・・」
「ああ、すげえよ。まず高城さんを名前で呼んでる時点でヤベェ」
「超そんけーだな!」
「おお。廊下とかで会ったらきちんと挨拶しねぇとな」
なんてこっそりFクラスのメンバーが話してる何てことは双龍は知らない。
●おまけおしまい●
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お題配布元:配布元
「キュンとくる10のお題」
2010.04.13
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