私立月見里学園高等部
もしもシリーズ:カズ×新名編[1周年]
Q.もしもカズと新名が付き合ったら?
「にーな!俺さ、来週サッカー部の練習試合出んの。で」
「弁当は3段で足りるか?」
「うん!俺にーなの作った料理好き」
「・・・おう」
ぽわぁああん。
そんな擬音が聞こえてきそうな2人の周りには見える筈もないのに、ピンクのハートだとかシャボン玉だとかキラキラしたものとか。まるで少女漫画の1コマでも見ているような雰囲気に1-Aのクラスメイト達のテンションは一気に急降下する。
「いやぁ、まさかカズと新名ちゃんがなぁ」
「僕未だに信じられないんだけど。ていうかカズくんにそんな甲斐性があるはずないし。しかもあの2人どっちがどっちなの!?もしかして新名くんが・・・ああ、でもリバっていう・・・」
「そういえばどっちから告白したとか聞かねぇな、オイお前ら何か・・・」
その2人と親しい関係にあるこの3人もほわほわオーラにやられたらしくテンションは低い目だ。
しかし、それの更に上をいくのが・・・。
「アァ?んなもん俺が知るわけねぇだろ!?・・・チクショウ、いつの間にアイツ!」
「カズとか完全にノーマークだったし。・・・こんなことなら“いい友達”のポディションよりさっさと・・・」
「俺の新名が・・・俺の新名が・・・俺の新名が・・・俺は新名がいないと・・・」
上から黒崎、智希、伊近である。
2人が付き合ってると知ってからこのかた、3人はずっとこんな感じで、全く役に立たない。
「・・・あー。お前らに聞いたのが間違いだった」
「なぁ、なぁ。2人はどっちから告白して付き合うことになったん?」
「カズくん!どうやって新名くんを落としたのさ!?」
本人達に聞いた方が早いと、すぐに質問の矛先をかえた3人だったが・・・。
「告白〜?えぇっと・・・」
「お、お前ら何言ってんだよ!」
目に見えて照れ始める2人に更にテンションが下がったのは言うまでもない。
「なんやねん。隠すことないやろ?お前らが付き合っとることなんか学ー校中の殆どが知ってるんやからさー」
もう、投げやりだ。
「つ、付き合うって・・・!お、俺とにーなはそんな・・・にーなに失礼だぞ!?」
「付き合うなんてそんな・・・何言ってんだ!」
しかし。
「「「へ?」」」
「だーかーら!俺達はそんな、付き合うなんて・・・な?」
「お、おう。・・・そうだよな?」
どうやらこの2人・・・。
「天然も大概にしぃや!」
A.自覚がないようです。
[1周年記念期間限定ページに戻る]
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!