私立月見里学園高等部
もしもシリーズ:礼央×新名編[1周年]
Q.もしも礼央と新名が付き合ったら?
――― キャー!!!待ってぇええ!!!
――― うぉおおお!何で逃げるんだぁああ!!!
あらぁ。今日も相変わらずうちの学校は煩いねぇ。
空は雲一つない晴天で、絶好のサボり日和?って感じなのにおちおち昼寝も出来ないじゃない。
全く、誰だよ?俺様の安眠を妨害する奴は・・・覚悟しとけ!・・・っていや、口だけだぜ?つーか思うだけだけどさ。
なんだか寝る気もどっかいっちまったことだし、その不幸な奴の顔でも拝むことにしましょうか。
追いかけてる奴らの声からして・・・蓮あたり?ハハ、アイツが走ってる姿とか想像できねぇ。
ああ。もしくはマコちゃんと若葉かぁ。いや、でもアイツらの親衛隊って仲良しこよし「兄貴!ついていきます!」みたいなんだよなぁ〜?
でも、そんくらいだよな?キャーキャいう奴と、うぉおおって奴が親衛隊にいる奴って・・・。
「あ。もう1人いたよ・・・」
寝転んでいた木陰から上体を起こしてみれば、陸上部からラブコールを受けそうなほど物凄い速さで校舎の角を曲がってくる不幸な奴の姿。
「・・・新名」
灯台下暗しとはこのことだよなぁ・・・!自分の恋人のモテっぷり忘れちゃダメだろ、俺。
「れ、礼央先輩!」
逃げ込んできた新名といえば、ほっとしたような顔しちゃってぇ。可愛い奴。
天気がいい日は俺がいつもここでゴロゴロしてるのを知っててここまで奴らを撒きながら逃げてきたんだな・・・フッ、彼氏冥利につきるぜ。
「俺・・・っを匿っ、て下っさい!」
しか〜し!
ちょっと新名さんよ、全力疾走したせいで真っ赤な顔でさ、本当に困ってるのか眉は寄ってて、その上微妙な身長差のせいでその上目遣い・・・。
「あ〜!もう、そんな顔すんな!・・・困る」
俺、絶対今顔真っ赤だ。
左手を顔にやって、右手を新名の方に向けて・・・ちょ、タンマ。
「礼央先輩!?んな悠長にしてる暇・・・」
――― 新名く〜ん!どこぉ〜?僕の作ったお弁当食べてぇええ!
――― あっち逃げたんじゃねぇか!?
「やべっ!・・・逃げるぞ!」
でも俺が無駄に照れまくってる間に逃げてきた筈の新名に腕を掴まれて・・・。
「え!?」
「これで追いつかれたら礼央先輩のせいだからな」
「ちょ、新名〜!?」
俺も逃げるの!?
A.何だか、尻に敷かれてる感じです。
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