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私立月見里学園高等部
綺麗なお兄さんは好きですか?[30万打] ※
【Attention!!】
30万hit記念小説第2弾。ミツル×新名でほんのりエロ。ということでこちらも2人は付き合ってる設定で、もちろん佐伯=ミツルだと認識しています。
そしてこちらのお話も女装モノと第1弾に続きまたまた色物デス・・・。ゴメンナサイ。(笑)
苦手な方はご注意くださいネ!では、どうぞ・・・

30万hit記念企画結果

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『綺麗なお兄さんは好きですか?』


「ちょ、母さん!?なんだよコレ!」

 また唐突に学校の休みに実家へと呼び寄せられた俺は、「仕事よ!」という母さんに連れられ撮影スタジオに来たのはよかったんだが・・・。

顔なじみのスタッフへの久しぶりの挨拶もそこそこにメイク室に連れ込まれ、あれよあれよという間に着替えさせられ、いつもより念入りにメイクをされ。

出来上がって鏡を見た瞬間、俺は有り得なさに思わずそんな声を上げてしまった。というわけだ。

 なんせ、その恰好というのが・・・。

「あら、まだ当分レディースの仕事やらせても大丈夫そうね〜」

そう、レディース=女物だったからだ。

実は“Lilly”のニーナが年齢、性別、国籍全てが不詳と言われるが所以は、全てここにある。

 モデルを始めた当初中学生だった俺はその年にしては身長が高いと言っても女性のモデルくらいのもので、ティーンズだけでなくレディースのモデルとして借り出されることも少なくなかった。

その度に色んなメイクやらウィッグやらカラコンなどで化けていたので、このニーナというモデルは男なのか?女なのか?いったい幾つなのか。

更にはこんなにも日本人顔だというのにメイクや髪色、目の色。そして凄すぎる撮影技術のせいで「何人だ!?」とまで思われているらしい。

ホント、あの人たちのテクニックは恐ろしいものだ。

 しかし!これは俺がまだ成長途中の段階の話であって、中学3年くらいから今まではずっとメンズの仕事しかやっていない。

当然、体つきもしっかりしてきたことでもうレディースの仕事はないだろうと思っていたのだが・・・俺は母さんを甘く見ていたようだ。

でも、ちょっとこれ無理があると思うんだが・・・。

「大丈夫じゃないだろ、どっからどうみても男が女装してるようにしか見えねぇ・・・」

 本当、正直自分で直視したくないくらい似合ってない。

金髪の腰くらいまである巻き髪に、問答無用で入れられたカラコンはブルーで要素だけはフランス人形そのものだ。

数年前の縦だけに長い体ならこの恰好もどうにかギリギリセーフだったのかもしれないが、今の俺じゃあどう見てもただの変態だぞ、コレ。

 今回着せられた春物らしいアイボリーの長袖のワンピースは全体的にふんわりとしていて、腕の太さや肩幅も特には気にならないとはいえ・・・。

首にはストールが巻かれ、これなら首の太さや喉仏も分からないのかもしれないが・・・。

・・・下は素足だぞ!多分座らされて見えないようにするんだろうけど、今姿見で見ている自分としては物凄い気持ち悪ぃんだよ!

「大丈夫大丈夫!樹マジックでどうとでもなるから!」

「いや、無理だろ・・・」

 しかし腕のいい樹さんのカメラテクに掛かれば大丈夫!と何故か母さんは自信満々で、取り付く島もない。

クソ、これのせいで“Lilly”の売り上げが急落してもしらねーからな。

となんだか自棄になりながら鏡越しに母さんを睨み付ければ、俺の視界に端っこに突然入って来た人影が1つ。

「おはよーございまーす」

それはいつも間延びした挨拶と共にやってくる・・・。

「さえ・・・じゃない。ミツルさん・・・」

そう、同じく“Lilly”専属で俺の学校の先輩。佐伯ミツルさんだった。

 いつもならここで1つや2つミツルさんの今日の遅刻の言い訳というか、何で迷うんだ!?とある種武勇伝的な話が始まるはずなんだが・・・。

鏡越しに俺と目のあったミツルさんは僅かに目を見開いた後、なぜだかそのまま動かなくなってしまった。

いや、なぜだかというのはおかしい。

だって原因はこの俺の似合わなさ過ぎる恰好にあることは一目瞭然なのだから。

 やっぱりこういう反応が当たり前だよなぁ、と再確認できた俺はうんうんと頷くと長い金髪を振り乱しながら、ギュルンっと勢いよく母さんの方へと振り返る。

悪いけど今回は諦めてくれ。

「ほら、母さん。やっぱこの恰好・・・見るに耐えないって」

ミツルさんもあんなに固まってるんだからもう俺に女物やらせるのは勘弁・・・って。

「ミ、ミツルさん?」

 振り返った先にはいつ移動したのか母さんではなくミツルさんが立っていて、えーとその。

「あ、あの・・・手・・・」

いつの間にか淡い色のマニキュアの塗られた手を、両手で包み込むようにされてるんだ、が・・・。

その、ミツルさんの顔がまるで仕事をしているときのように素敵オーラ全開で、変にドキマギしてしまうんですが。

・・・だって多分俺の顔、真っ赤だ。

 これが撮影中なら笑顔の1つでも浮かべることが出来たんだろうが、生憎今はオフモード。

そんな状態でミツルさんの吸い込まれそうな黒い目をじっと見つめていることなんてできずに、バッと思いっきりそれを逸らしてしまった。

「ああ。なんで下向いちゃうかな?せっかく可愛くしてもらったんだから・・・ほら、俺にもっとよく見せな」

 しかしミツルさんはそんな俺の心情を知ってか知らずか、まるで女の子を口説くような甘い声でそんなことを言うのだ。

余計に恥ずかしいって分かってて楽しんでるだろ。

だからせめてもそんなミツルさんに見とれるような素振りは見せてやらねー。と、下から睨み上げれば、しかしニッコリと微笑みかけられて撃沈した。

オ、オーラが違いすぎる・・・。

「フフ、真っ赤になって可愛いね、ニーナ。・・・どこかに攫ってしまいたいくらいだ」

 でもやっぱりそんな目で見られるのは恥ずかしい。

し、しかもこの台詞!

メイク室にいたスタッフさんたちは「キャー!」と嬉しそうな声を上げていて、でも向けられた俺としてはなんとも居たたまれない。

「こーら。女の子が眉間に皺なんてよせちゃダメだろ?」

ついつい寄ってしまった眉間の皺をツンと人差し指で注意をされて、ああ!この人はなんてことをするんだ・・・ってオンナノコ?

 む、やっぱりミツルさんは俺のこの似合わない恰好をからかっているらしい。

クソ、この妙な女の子扱いも嫌がらせか!と睨みつければ、とろけるような笑みに全てを誤魔化された。



 やっぱり嫌がらせなのか、それとも本気なのか。

いまいちミツルさんの表情からはそれが伺うことが出来ずに、撮影中も完全に女の子扱いされてしまった。

 手を引いてエスコートするように撮影セットまで連れて行かれたり、休憩中にはさり気なくひざ掛けを掛けてくれたりとなんだかとっても至れり尽くせりで逆に気持ち悪く感じる。

というか気分が悪い。

 今までだってレディースの仕事でミツルさんと一緒になったことはあったが、そのときはこんな風に気持ちの悪い扱いは受けなかった。

こんな恰好をさせられてるとはいえ俺はミツルさんと同じ“Lilly”のメンズの専属モデルで、同じフィールドに立っているはずなのに。

悔しいような悲しいような腹が立つような。

だから撮影が終わった瞬間、なんだかモヤモヤしてよく分からない感情が一気に溢れ出てきて、俺はさっきまで浮かべていた笑顔が嘘のような仏頂面を晒していた。

「あら、もうすっかりご機嫌斜めね。でも撮影中は完璧だったところが流石あたしの息子」

 まだ最終チェックがあるからと傍で待たされている俺は、母さんのそんな声にも苛立ってギッとそちらを睨みつける。

怖い怖いといって茶化す母さんに当たるのは見当違いだとは分かっていても、元凶はこの人だ。

もう絶対金輪際レディースはやらねぇ!と、仕事だとは分かっていてもミツルさんにあんな扱いを受けるならやらない。

そうハッキリと言ってやろうと思って一歩踏み出したところで、グイっと腕を後ろから掴まれた俺はヒールも履いていないというのにバランスを崩して、その俺を引っ張ったらしい人物の胸にぶつかってしまった。

「あ、ゴメン。強く引っ張りすぎたな」

 頭上から降ってきたのは聞き慣れたミツルさんの優しい調子の声で、今の俺の不機嫌の原因。

「離せっ」

「なんだ、えらく乱暴な言葉遣いだね。可愛いニーナには似合わない」

仕事が終わったから元に戻るかと思えば・・・ああ、やっぱりムカツク。

 母さんに向けた以上の鋭い目付きで睨みつければ、ミツルさんはやれやれと言った感じで全く相手にされてない感じだ。

・・・ここはやっぱりガツンと言ってやらねーと。

「バ・・・ッ!?!?!?!?お、降ろせ!」

 しかし“バカヤロウ!女扱いしてんじゃねーよ!”と続く言葉はミツルさんに突然担ぎ上げられたことで中断し、ここでも屈辱的なことに横抱きにされた俺はわーわーと喚く。

「ああ、もうせっかく俺が我慢してあげてたのに・・・」

それになにやらブツブツ呟いたミツルさんはスタッフさん達に声を掛けると、なんとスタジオを後にしてしまったのだ。

直接話を付けるには問題ないが・・・とりあえずこの恰好は嫌だ。

・・・降ろせ!ていうか降ろしてくれ!!!

 ミツルさんに連れてこられたのは“Lilly”が契約している控え室の1つで、今日は誰も使っていないため中はガランとしている。

そこにきてやっと降ろされた、というかご丁寧にもソファに座らされた俺はとりあえず文句を言ってやろうと口を開いて、でも。

「ん・・・っ!?んんん、んー!んー!?」

身を乗り出したところを逆にソファに押し付けられて、そのまま黙ってろと言わんばかりにいきなり仕掛けられる噛みつくようなキス。

いきなりのことに驚き、されるがまま舌を吸われ、唇を食まれ、恥ずかしいことに俺はただ鼻で呼吸をするだけでいっぱいいっぱいだ。

「ふ・・・っ、ぁ・・・ミツ・・・っあ」

 唇が離れていったときにはもう息は絶え絶えで、はぁはぁと吐く息が至近距離のミツルさんの唇に当たっているのが恥ずかしい。

顔を真っ赤にして、思わず目を逸らして、でもさっきまで自分が怒っていたことを思い出して我に返った。

クソ、思わず流されるとこだったじゃねーか。

「ご、誤魔化されないですから・・・っ!」

「ん?ああ、何に怒ってるかは大体が検討つくけど。別に誤魔化そうと思ってしたわけじゃない。ただ、新名に欲情しただけ」

 キッと睨みつけて、でもそれがミツルさんに効かないってことは初めっから分かっていることだ。

でも、そんな余裕綽々な態度で、誤魔化してるわけじゃないって、ヨクジョーしただけ・・・って。

「へ!?」

よ、欲情!?

「せっかく女の子相手にするみたいにして理性保ってたのに」

 つーかなんだよソレ!

「レディースの仕事嫌々させられてさ、むくれてる新名は中々に俺のツボを突いてくれたよ」

「な、な・・・っ!」

結局はやっぱり俺をからかって遊んでたわけじゃねーか・・・。

「俺が女の子扱いする度に恨めしそうな目を向けるお前がいじらしくって可愛くって。・・・ちょっといじめ過ぎた?」

ってもう、この人は!

「バカ、俺は男だ」

「分かってるよ」

「・・・ミツルさん、やっぱ女の人の方がいいのかと思っ・・・んっ」

 しかもこのタイミングでそんな甘いキスすんじゃねー。

「何言ってんだか。好きになったのは俺の方だろ?」

「ぁ・・・でも」

怒ってたことなんて忘れて完全に陥落してしまう。

「だったら、俺は新名が1番なんだって証拠見せてあげるよ」

・・・もう、どうにでもしてくれ。

「ぁ・・・っ!ちょ、ミツルさん!?」

 さすがにさっきの台詞と雰囲気で、先の行為が予想できないほどカマトトぶるつもりはない。

俺だって男だ。

 好きな者同士でこんな甘い雰囲気になって、ここまで言われて。お互いに触れずにいられるわけねーだろ。

初めはその気持ちが分からず戸惑ったりもしたんだが・・・。

ミツルさんを好きだと分かってる今、惚けるつもりは毛頭もねぇ。素直に感じたいとも思う。

 だが、しかしその・・・。

「んー?」

「と、とぼけてんじゃねー!あっ!ぁ・・・っやめっ」

「ふーん。パンツは男物なんだ」

スカートの中に顔を突っ込むのはどーなんだ!恥ずかしい!

「あむ・・・っ」

それから!

「あ、クソ…っ!…ぁあ!」

噛む、・・・な!バカ!

 下着越しとはいえ、男なら誰でも感じてしまうそこを食まれれば堪ったもんじゃなかった。

「んっ・・・ん!は、ぁっ!」

両足を左右に開かさせられ、その隙間に跪き、スカートを被ったミツルさんの頭が入り込んでいるのだ。

俺からはミツルさんのその癖のある明るい茶髪は見えないが、そのせいで余計に彼の動きを感じてしまう。

 あむあむと甘噛みするように唇で反応しているものを咥えられ、その刺激にかぁっと腹の奥が熱くなった。

それがぐるぐると俺の中で燻っていて、出口を求めて熱が中心へと集まってくるそんな感覚。

「見えないところで弄られてるのって興奮するだろ?」

・・・図星だ。

 普段穿くことのないスカートの中に頭を入れられ、体の中心部を弄られているこの状況はまるで自分が女にでもなったような気分になっちまう。

女扱いされるのが嫌だと拗ねたばかりだというのに、俺は勝手だ。

そんなことを思って興奮しているんだから。

「もう、パンツが湿ってる・・・いやらしい子だ」

「や・・・っ、やめ・・・」

 早くもトロトロと先端から先走りが溢れ出るのが自分でも分かって、その度にミツルさんが唇を寄せている下着に染み込んでいくのが分かる。

それを間近で感じられてるのだと思うと凄く恥ずかしくて、だというのに更に下着を濡らしてしまった。

「フフ、本当に女の子みたいだな。こんなに大きないやらしい染みを作っちゃうくらい興奮してるんだ?」

 本当に、物凄く恥ずかしいくらい興奮している。

ここに連れ込まれてからそうは時間が経っていないっていうのにこれは異常だ。

 ミツルさんが俺をこんなにしたとはいえ、その本人は服さえ乱していないのに凄く恥ずかしい。

俺だけが恥ずかしいくらいに興奮していて、早くこの熱をどうにかして欲しくて勝手に腰が動く。

「フ・・・ッ」

そんな俺にミツルさんは笑ったらしい。

だがその吐息にまで感じてしまう俺は呆れられてしまうだろうか。

「ああ・・・こっちまで濡れてる」

 しかしそれには何も触れず、実際に触れられたのは幾度となくミツルさんを受け入れた後ろの穴。

「ん・・・っ」

本来受け入れる場所ではないそこだが、前から滴る液で濡れているのだろう。

そこで快感を得ることを知っている俺は下着越しに触れられるだけでズクンと奥が疼くのが分かってカァと頭に血が上る。

「触られただけで感じた?」

そんな俺の顔はスカートの中に潜っているミツルさんには見えないだろうが、でもきっと全てお見通しだ。

「恥ずかしいことなんてないさ。俺に感じてる新名は凄く可愛い」

ああ、やっぱり。

 もっと感じさせてやる。と言わんばかりに指は下着を掻い潜って直接ソコへと触れてきて、ミツルさんの全てに感じてしまう俺は小さく声を上げた。

「ぁ・・・、んっ!」

見えない場所からそこを弄られるこの妙なシチュエーションに脳が侵される。

くちゅ、くちゅと俺から漏れ出たもので入り口を潤す指がじれったくて仕方なかった。

「ひぁ・・・も、・・・っあ!」

 このむず痒さに疼く中をを早くその長い指で擦って欲しくて、誘うように入り口がひくついてしまう。

くるり、と焦らすように入り口の撫でられて、ビクビクと体が震えた。

ああ、もう。早く・・・焦らすな・・・っ。

「新名ってばやらしすぎ。そんなに欲しい?コレが」

「あっ!うぅ・・・ん、はぁ・・・っ」

「ふーん。指だけで満足?足りないだろ、それじゃあ」

 やっと与えられたしっかりとした指の感触に俺のそこはきゅうきゅうと締め付け、そんな自分の体にまで興奮してくる。

そこに受け入れるのが当たり前みたいに指はすんなりそこに馴染んで、でもミツルさんはどこか不満げだ。

「早く俺のが欲しくない?俺は今すぐにでも新名の中に入りたい・・・。新名のあったかいここに早くぶち込みたい。あ、今締め付けただろ?・・・俺の言葉に興奮した?」

「・・・っ!ぁ、ミツ・・・っ」

しかもそんな、そんな・・・ああ。直接的な言葉に頭がクラクラした。

 ぐちゅぐちゅと濡れた音を発しながら長い指でそこを犯されて、でも俺は足りなくてオカシクなりそうだ。

多分もう3本は指を銜えてるそこが疼いて仕方ない。

「く、ぁっ・・・、ミツルさっ、も」

物欲しそうに開いた口が指を誘い込むようにパクパクするのが分かって、でも腰が動くのは止められそうになかった。

「早く・・・しろっ」

 早く入れたいと言ったのはミツルさんの方なのに、未だスカートの中から顔を出さない彼に焦れる。

だったら、と自分からスカートを捲って。

やっと見えた明るい色の髪に手を伸ばす途中で、合った彼の目は獰猛な雄の目をしていた。

「・・・っ」

 その視線にすっかりやられてしまった俺はまた下着を濡らすはめになってしまい、薄いグレーだったはずのそれは股間を中心に濃い色に変わっていて、それが恥ずかしい。

俺と目を合わせたまま腰を上げたミツルさんは俺の膝裏に手を掛けると、胸に腿が付くくらい押し広げてきて、でもその本来なら屈辱的な恰好にも俺は確かに興奮していた。

「最後までお姫様扱いしてやろうと思ったのに・・・」

 そう呟きながら片手で器用に穿いていたズボンの前を寛げたミツルさんは、既に猛ったものを下着の中から取り出すと愛おしそうにそれを撫でる。

それにまるで自分のものまで撫でられたような感覚に陥った俺は、決定的な刺激がなかったというのにとうとう下着の中で弾けてしまった。

「・・・はぁ、ぁ・・・ん」

 後を引く快感に体を震わせていると、俺の表情でそれを悟ったらしいミツルさんが小さく笑って、そっと顔を近付けてくる。

「前、触ってないのにイくなんて・・・。じゃあもう1回。今度は女の子みたいに後ろだけでイってみようか?」

唇がふれあう寸前で言われた台詞に驚いて、しかし穿いたまま横にズラしただけの下着の隙間から穿たれたときには、それだけで達せるくらい頭が真っ白になってしまった。



 始終女の子扱いで、「このまま中出ししたら赤ちゃんできるかも」と言われたときには目の前が真っ赤になったのだが。

「新名、もしかして女装好・・・」

「ミツルさん!?」

って、そんな恐ろしいこと言わないでくれ。

本当、ついさっきまでの自分の記憶を俺のとミツルさんのと2人分綺麗さっぱり消し去れればどんなにいいことか・・・ああ。

「でも、本当まさかこの口があんなこと言うとは・・・」

ってまだ言うのかこの人は!!!

 未だスカート姿のままぐったりとする俺に膝枕なんぞしてくれてるミツルさんは、なんだかとっても楽しそうで俺としてはもうあれは人生の汚点だ。

なんだかんだでいつもとは違うミツルさんの扱いに興奮してしまった自分が憎らしい。

どこかミツルさんもノリノリだった気がして、やっぱり女の子の方がいいんだろうかと、否定されたとはいえ一度抱いてしまった疑念は中々振りほどけなかった。

「はぁ・・・っ」

「何、色っぽい溜め息なんかついて。またろくでもないこと考えてんだろ?」

 顔を寄せてくるミツルさんの目にやっぱり似合ってない女装な俺が映って、思わず目を反らせる。

しかしすかさず唇を掠めとられて、触れるだけだったそれに物足りなさを感じてしまう俺・・・って。

「新名はどんなカッコしたって新名だろ?俺は新名が好きなんだから、男だとか女だとかは関係ないよ」

まあ、今みたいに可愛い恰好だとか、際どいエロい恰好だとかしてくれるに越したことないけど?と茶化すミツルさんに、俺はその首にぎゅっと腕を回して抱きついた。

fin
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* あとがき *

うあああああ〜!!!これまた憤死ものです。(あたしが)
女装の絵は描いたことがあっても、お話としてはあんまり好きじゃなかった筈なのに・・・。
ノリノリでかいてしまったあたしが恐ろしいです。
受けには見た目の可愛らしさでなく中身の可愛らしさ、外見の男らしさを重視している筈なのになんたること。(笑)

今回の30万hit記念の裏テーマとして「後ろでイく」というのがあったのですが、多分皆さんお気づきかと思われます。
もう、ここぞとばかりに後ろ攻めでしたから。
いや、もともとそっちの方が好きなんですけど、、、ってあたしは何をいっているのやら。
なんか今回のことで来て下さっている方にドン引きされているのではないかと、冷や汗をかいておりますが・・・。
箍が外れるとただの色物好きなので、温かい目で見守って下されば光栄です。
(短編に多いに反映されていますが・・・)

ではでは30万というか40万hit記念!?みたいになってしまいましたが、ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました!

2008.12.04

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