私立月見里学園高等部
男のロマンと裸エプロン[30万打] ※
【Attention!!】
30万hit記念小説第1弾。
伊近×新名でほんのりエロ。ということで2人は付き合ってる設定です。
(時間軸としては本編の約2年後くらいで高3だと思ってください。部屋の関係上一応・・・)
そしてタイトル通り、こちらのお話は裸エプロンという色物デス・・・。ゴメンナサイ。(笑)
苦手な方はご注意くださいネ!そして限りなく伊近が変態です;
では、どうぞ・・・
30万hit記念企画結果
--------------
『男のロマンと裸エプロン』
――― PiPiPiPiPiPi
「・・・る、さい」
毎朝同じ時間に鳴る携帯のアラーム相手に文句を1つ。
それからうーんっとベッドの中で伸びをして、今日も目覚めは良好だ。
「・・・とりあえずメシだな」
寝起きがいいといっても眠くないわけじゃない。
ふぁあっと大きな欠伸を何度も繰り返し、元より目付きの宜しくない目は半開きでいつも以上に凄みが増していることだろう。
しかしここは寮の自室だ。
誰に咎められるわけでもなく、唯一同じ部屋で暮らしている同室者と飼い猫のニイチだってまだこの時間は夢の中。
その同室者に朝メシを作ってやるため、こうやって早起きしてるのだから文句はないだろう。というか言わせねー。
共有スペースという名のリビングダイニングと対面式になっているキッチンは俺の城だ。
自宅のまるで厨房のようなキッチンは色んな道具が揃っている上に何でも本格的だが、ここもここで寮の設備にしてはもったいない。
まだ寝ぼけ眼のままそこへと辿り着くと、傍に置いていた愛用の黒いエプロンを身につけ・・・。
さあ、始めようか。
と思ったのはいいのだが、今日はどうも勝手が違うらしい。
いつもはこの辺できちんと覚醒して朝食のメニュー考えるんだけどな。
頭がぼーっとして、それになんだか体を動かすのも億劫ときた。
別に熱がある感じではないし、それにこの倦怠感はどこかで身に覚えが・・・。
「んー・・・やっぱとりあえずメシ食おう」
しかしこのボーっとした頭では思い出すことが出来ず、とりあえず食うもん食って頭を働かせようじゃないか。
うーん。米は炊けてるから・・・冷蔵庫の中に何か食えるもんがあるはずだろう。
うん、それがいい。たまには手抜きも必要だ。
冷蔵庫に行儀が悪いとは思いつつ頭を突っ込み、その冷気に何だか頭も冴えてきたちょうどそんな時。
「・・・っ!?」
突然走ったとんでもないところへの衝撃に、俺は思わず手にしていた納豆のパックを床へと落としてしまっていた。
だってこんなところ何の前触れもなく鷲掴みにされてみろ、驚かないほうがどうかしている・・・。
・・・男の1番大事なところというか急所、と言えば分かるだろうか。
「う・・・ぁ・・・っ」
そんな後ろから回された手はそこをそのまま微妙なタッチで揉んできて、俺は思わず小さく声を上げてしまった。
男の悲しいサガかな。そんな風に刺激されれば反応を示してしまうのが当たり前というかなんというか・・・。
それに。
「・・・新名・・・朝から刺激的過ぎ・・・」
「コラ・・・っ、伊近」
この手が同室者で・・・双子の兄の、それから大事な恋人の手だと分かっていたら、反応せずにはいられねぇだろ。
しかし俺の何が刺激的だって言うんだ。・・・ああ?ていうか俺も素直に反応してんじゃねーよ・・・。
コイツは日頃から俺に何だかんだ言ってはこういう悪戯をしかけてくるが、大体が言いがかりだ。
今回も寝起きのどうしようもない生理現象に託けてるだけなのだろうと呆れて、しかしその手を引き剥がそうとすれば反対の手に尻を揉まれ、力が抜けた。
「ぁ・・・バカ・・・っ」
「クク。・・・やっぱり昨日、アレだけじゃ足りなかっただろ?こんな誘うようなエロい恰好して・・・」
この卑怯者が・・・!
スルスルと感触を楽しむように撫でられたり、筋肉質でなんの柔らか味もない尻を前の動きと連動するように揉まれれば、堪ったもんじゃない。
そのまま冷蔵庫に体を預ける形で体重を支えることしかできず、冷気にさらされた素肌が粟立つのが分かった。
冷蔵庫の温度設定を下げすぎたのだろうか、普段はこんなにも冷たく・・・え?素肌・・・?
俺は寝間着代わりにしてるスウェットの上からエプロンをつけたはずで、こんなに冷たく感じるはすが・・・。
「いつかしてもらおうとは思ってたけど、まさか新名が自分からしてくれるなんて思っても見なかったぜ・・・裸エプロン」
「はだ・・・えぇ!?」
まさか!?
伊近の言葉に慌てて自分の姿を見返せば、何故だか真っ裸の体に纏った黒いエプロン1枚。
そういえば昨夜寝る前に仕掛けられ、そのまま・・・って!
「ヤバイ・・・マジで興奮する・・・」
い、伊近も落ち着け!!!!
もう、本当に恥ずかしすぎる。
いくら寝ぼけてたからって服着てるか着てないかくらい分かるだろうが、普通。
有り得ない自分の恰好を認識したせいで一気に熱から覚めたのはいいが、・・・クソ。
「離、せ!」
男のロマンというだけあって狙ったわけでもなくやってしまった“裸エプロン”に、当然下半身暴走傾向にあるお兄様は興奮したらしい。
ってお前は何で男の、しかも双子の弟の色気もないこのこっぱずかしいだけの恰好にそんなに鼻息荒くしてんだよ。
「ああ、裸エプロンっていえば調味料責めだよな・・・」
俺の尻朶を弄りながら、その割れ目に押し付けてくる伊近のものは既に完全に勃起していて、う・・・早くねぇか?
しかももうそれをスウェット(悔しいことに伊近は上半身は裸だが、下半身はちゃんと穿いてるらしい)から取り出してるらしく、ビクビクと脈打つその熱さに驚いた。
「ぁ・・・何言ってんだ。つーかソレ仕舞え!」
「んー?ソース系はパスってことで、マヨネーズと・・・バターも使えそうだな。あ、あとジャムにコンデンスミルク。・・・どれがいい?」
完全にヤル気満々の伊近は、どうやら都合の悪い話は無視のようだ。
一体何の話か。冷蔵庫の中身を覗く振りというか実際に見てるらしいが、そのついでとばかりに完勃ちしたそれを尻の狭間に擦り付けるのはやめてもらえないだろうか。
つい先の行為を思い起こしてしまって・・・萎えたはずなのに、これは非常にヤバイ。
「マヨネーズも好きだけどさ、・・・やっぱ舐めるなら甘いほうがイイよな」
「っ・・・!あ・・・ぁ」
スリスリとえらの張った先端部分でそこを擦られ、ぬちゅぬちゅっという濡れた音に否が応でも興奮してしまう。
ひくひくと入り口が伊近の動きに合わせていやらしくも欲しがるのが分かり、すこし口を開けた瞬間にグッと突き上げられるのが堪らない。
「あ・・・やっ!」
もしかしていきなり突っ込まれるのかと思って、ああ、でもそれはそれで酷く感じてしまうかもと考えてしまう俺はバカだ。
「まだ・・・・あーッ無理っ」
「バーカ。流石に昨日の今日でもいきなり突っ込んだりしねーって。・・・それとも早く欲しかった?」
ぐっと背中を伸ばした伊近が俺に覆いかぶさったまま手に取ったのは、冷蔵庫の上段にあったチューブタイプのコンデンスミルク。
イチゴにかけるのはもちろん、コーヒーに入れたり、お菓子作りに使ったりと用途は色々のそれはもちろんそのまま食べても甘くて美味しい、が。
「・・・ひっ」
「ヤベ、コンデンスミルクのチョイスは天才的だったな」
俺の尻にかけてソレをどーするつもりだ!
「そんなの・・・決まってんだろ?」
ってこんなときまで以心伝心・・・いらねぇ。
「新名のケツに精液ぶちまけた後みてぇでマジ興奮する・・・」
たっぷりとコンデンスミルクを使い切る勢いでそれを俺の尻へと垂らした伊近はそれを指で広げると、感慨深げにそんなことを呟いてみせる。
そんなあからさまな言葉に羞恥を感じた俺は顔を真っ赤にして、でもヒクンと前を反応させたのは内緒だ。
そんなんで感じるとか、この恰好にしろマジ変態じゃねーか・・・。
「新名のココも物欲しそうに動いてんじゃん。裸エプロンまでして俺のこと誘ってんだもんな、興奮しねーほうがおかしいか。ああ、マジでこれエロイわ」
しかし今は前に手が回されていないとはいえ、両手で尻朶を左右に割り開かれるようにされていれば、そちらの様子は明らかだ。
自分でも感じていたことを言葉にされれば、さらにそこを意識してきゅっと収縮するのが分かる。
その様は全て伊近の視線に晒されているのだ、ああ、もう・・・本当に。
本当に恥ずかしすぎるけど止められない。
「指、入れて欲しい?」
「ぁ・・・」
そんな俺の様子に小さく笑った伊近は焦らすようにその回りに触れてきて、押したり撫でてみたり。
ああ、もう本当焦らすなよ。
ただでさえおかしな状況だっていうのに、マジおかしくなる。
更には会陰から玉を勃起した伊近のもので刺激されて、・・・お前の方が刺激的過ぎだろ。
「い、ちか・・・っ、クソ・・・反そ・・・くっ」
ぐっぐっと、女ならそこに本来の用途通りの“穴”があったであろう場所を突き上げられ、それでも感じてしまう俺は一体何なのか。
「ハハ、言ってろ。・・・もうすぐそんな口。聞けねぇようにしてやるからな」
くるりっと円を描くように尻の穴を撫でられて、そのままぐっと指先を差し込まれた瞬間、ただそれだけで全身が歓喜に震えた。
まあ、まずそこを刺激されただけで感じてしまうのもおかしなもんだがな。
でも、まあ・・・伊近のことが特別だと分かって、好きだ、触れたいと思って、触れられるだけで気持ちいいのだから仕方ない。
それは伊近も同じだって分かってるから、さ。
もう今の恰好だとか、勘違いだとか、どっちが仕掛けただとかはもうどうでもいい。
伊近が好きだから気持ちよくなりたい、気持ちよくしたいただそれだけだ。
「ぁ、え?ぁやめ・・・やぁ、ああっ」
しかし。
「ぁ・・・それ!・・・バカっ!ぁ、あ・・・入っ・・・冷たっ」
だからってチューブごとコンデンスミルクを突っ込むのはどうかと思うぞ。
ぶちゅうううっという空気の混じった音と共に中へとコンデンスミルクを注ぎ込まれるが、やはり残りはほとんどなかったらしい。
「あ、クソ。新名もう1本ない?」
出ないのであれば用は終わったとばかりにそれをぽいっと放り投げたらしい伊近はそんなことを聞いてきて、しかしもう1本あったところで教えてやるか。
これ以上その甘く白いそれを注ぎ込まれるなんて・・・。
「バカ、ヤロ・・・っ」
「なんだよ、中出しされたみてーで興奮するだろ?」
ああ、そうだよ!自分では見えねぇが、その光景を想像しただけで触れられてないはずのそこからドロっと先走りが出るのが分かる。
ぐちゅっと無遠慮にそこへと指を突っ込まれて、その濡れた音に酷く興奮した。
「ぁっ・・・く!」
「あーれー?何だよ、図星?新名ってばエロい〜」
思わずその伊近の自分とよく似た形の指を締め付けて、上がった声を堪えるが伊近にはお見通し。
楽しそうに笑いながら粘り気のあるコンデンスミルクを奥へ奥へと塗りこまれ、その度に中の感じる場所に指先が掠って焦らされる。
「ぁっ・・・!いち・・・、ソコ」
「んー?」
惚けたような声を上げながら抜けていった指は尻に存分に掛けられたそれを掬い取ると、その体積を増して中へと帰ってきた。
「はぁ・・・っ!あ、違・・・っ」
しかし相変わらずその場所は故意的に避けられていて、俺はそのもどかしさに浅ましくも自ら腰を振ってしまう。
後で思い返せばなんて恥ずかしいことをしてるのかと思うが、知っているあの快感を先延ばしにされてる今、そんなことを気にしている余裕は俺にはねぇ。
しかもその度に性器が布越しに冷蔵庫に擦れて更に快感を煽る結果となっていた。
ぁ、ほんと、堪んねぇ・・・っ。
「・・・新名、ケツ揺れちゃってるぜ?俺の指使ってオナニーしてるみてぇ。前も冷蔵庫に擦り付けて・・・。エプロンの裾からもうすぐぐしょぐしょの先っぽ見えそうだぜ」
「あ!バ・・・カっ、言うな・・・ぁっ、はっ」
普段なら憤死しそうなくらい恥ずかしい言葉も今の俺には全てが快感で。
「フッ・・・そんなエロエロ淫乱新名ちゃんにこーんなことしたらどーなるか・・・」
でも、さっきまで散々はぐらかされていた場所をくいっと曲げた指で押された瞬間。
「・・・っ!!!!ぁ・・・、あ、ああーっ、あーっ!」
俺はその激しすぎる快感に腰をがくがく震わせながら、真っ赤になった目の前と、真っ白になった頭でもう何も考えられなくなった。
「あ、マジ?新名イっちまった?」
驚き半分、からかい半分でそう尋ねてくる伊近の声は聞こえてるのだが、絶頂感に叫び声にも似た声を上げることしかできず、全身が総毛立つ。
長く続く絶頂感に口の端からは唾液が垂れるが、それを気にしてられる余裕はなかった。
「あっ、あっ・・・も、死ぬ・・・っ」
死にそうなくらい悦いとか。ほんとヤべぇ。
「へー。死ぬほど気持ちイイって?」
性器に全く触れられず絶頂を迎えてしまった俺は、一生続くんじゃないかという射精感にどうにかなりそうだ。
しかし伊近は何を勘違いしたのかまたぐりぐりとそこを刺激してき・・・ってやめ・・・、ぁっ!
「・・・や・・・も、や・・・あああっ」
「うわ、もしかしてイきっぱなしとか?」
「も、も・・・っ、弄る、な・・・っ!ぁ、やっ!」
クソ、ありえないくらいの快感が全身を駆け抜けるっていうのに、熱は体内に燻っていてどうにかなりそうだ。
ひっきりなしに自分のものとは信じがたい甲高い声が漏れ、やっぱこのまま意識が飛びそうなくらいイイ。
それが大げさじゃないくらい後ろでイく感覚はよくって、もう感じすぎてやめて欲しいと思う反面次から次へと訪れる絶頂が堪らなくヤバい。
「とかいいつつこの腰の動きはなんだよ。気持ちいいんだろ?」
「あぁあっ!クソ、・・・イ、イ!ぁ・・・も、出したいっ!」
伊近に指摘されたとおり体は正直で、でももうこれ以上の空イキは頭がおかしくなりそうだ。
射精していない先端からは白濁が混じったものがダラダラと溢れ、エプロンを、冷蔵庫を汚し、床までもを汚している。
ああもう早くこの熱を吐き出してしまいたい、射精してしまいたいと考えて、どうにかなりそうな体に鞭を打った。
しかし冷蔵庫の棚を掴んでいた片方の手でそこに触れようとすれば、それはすぐに伊近の手に捕まえられてしまう。
「や、めっ、伊・・・近っ。も、俺・・・っ」
射精できないもどかしさに子供のようにいやいやというように首を左右に振れば、俺を散々イかせた指が後ろから抜け出ていった。
「ぁっ・・・!う、そ」
そのことに上がったのは非難するような声で、途端ひくひくと疼き始めるそこに変わりにと押し当てられたのは、さっき散々焦らすように擦り付けられた伊近の猛ったもの。
「バーカ。俺だって新名のエロい腰振りとか声とか聞かされながら我慢してんだからな。どうせなら最後まで付き合えっ、て、・・・んだ、よっ」
「あ、ぁ・・・くっ、ん・・・ぁ入って・・・っ」
切羽詰った声とは裏腹にじわじわと腰を進めてくる伊近に焦れた俺は、思わず空いたほうの手でその結合部に指を滑らせてしまう。
そのせいで腰を掲げ、肩を冷蔵庫の1番下の段に預ける形になるが仕方がない。
「コラッ、ぁ・・・っ、触ん、な。お前の中味わう前にイっちまうだろーが・・・っ」
「ああっ、ん!・・・強っ」
「って誰のせいだ、誰の・・・」
ドクドクと熱く、脈打つものに早く最後まで貫かれたくて、体がありえないくらい疼いてんだから。
――― ドドドドドンドンドンドンドンドンドンドーンッッッ!!!!!
「っ!?」
「オラ、新名。よそ見してんじゃねーぞ」
「くあ・・・っ!」
グイっと腰を引き寄せられ、いきなり根元まで突き刺された俺は一瞬何も考えられなくなる、が。
――― ドドドドドンドンドンドンドンドンドンドーンッッッ!!!!!
このドアの叩き方は尋常じゃない。
きっと緊急事態だ・・・って。
「伊近!ドア、誰か・・・っ、ぅあっ、あ・・・っ、がっ」
あ、ダメだ・・・んなこと気にしてられねぇ、もう。
「お前は、俺のことだけ考えて抱かれてろ。・・・チッ、それ、にしてもうるせー・・・な。誰だ?」
深いところを抉る様にして突き上げられ、元より自分で自分の体を支えられていない俺はガクガクと揺すぶられるまま、踊らされるまま。
その度に膝が冷蔵庫に当たって痛かったが、どうでもいい。
変になるくらい気持ちいい。
「い、ぁ!あ・・・、あ・・・っ!いち・・・っ、あ、も、わけ分かんな・・・っ」
「ハッ・・・、ん。ああ・・・新名、たまんねぇ」
耳元で名前を呼ばれ、伊近の感じてる声に俺も酷く感じる。
このまま後ろから貫かれたまま伊近と一緒にイキたくて腰を攀じれば、熱の篭った頭の中で微かに聞こえるドアの音。
――― ドドドドドンドンドンドンドンドンドンドーンッッッ!!!!!
「ってマジしつこい野郎だな。・・・俺と新名の時間、邪魔してただで済むと思うな」
気持ちよすぎてどうにかなっちまってる俺はそんな遠くの音なんか気にならずに、でも何やら呟いた伊近に繋がったまま後ろから抱き上げられて俺はパニックに陥った。
「や・・・いちっ!伊近っ!深・・・っ、ひぁあ・・・っ!!!!や、怖い・・・怖いって!」
「あ・・・コラ!暴れんな。ちょっと移動するだけだかんな」
「ひぃ・・・、ぁ、伊近っ伊近・・・ぁっ」
地面に足が突いていないせいでより深いところで伊近を感じてしまう。
堪らなくて、おかしくなって、伊近の宥めるような声だけじゃ不安で、名前を呼んでも、腰に回った腕を掴んでも怖かった。
連れてこられた場所は何故か玄関のドアの前。
漸く地面が足に付けられて、しかしそれは先ほど同様使い物にならない。
力が抜ける足と比例して結合が浅くなり、抜けていく感覚がやべぇ。
「あっ・・・ぁ、あっ!いち・・・っ、っは」
内壁を擦りながらずるりと抜けていくのが堪らなく、勝手にぶるぶると体が震える。
口は開きっぱなしで、だらしなくも唾液が口の端から零れ落ちるのが顎を伝う感触で分かった。
このままギリギリまで抜かれて、また突っ込まれるんだろうか。
そのことを想像してイく寸前でパクパクと先端の穴が攣れ、尋常じゃないくらいの先走りの量が溢れるのが分かる。
ああ、もう・・・マジこれ以上焦らされたら、なんか違うとっから溢れんだろ、これ。
・・・ってんなわけねーんだけど。
「何?新名。上からも下からも涎垂らしちまうくらい気持ちいいの?ハハ、だったらもっと喘いでドアの向こうにいるやつにも聞かせてやんねーと、なぁ!?」
イきたいイきたいという単語が頭ん中ぐるぐるして、伊近に囁かれた言葉の意味を理解する前に体ごと壁に押し付けられて、あ・・・。
「ぐ、あああっ!!!ひぃっ!あっい、ぃあ!いち・・・ぁあっ!」
そのせいで必然的に抜けかけた伊近のものが勢いよく奥まで入ってきて、目の前が真っ赤になった。
も、訳わかんねぇ。
「く・・・っ、フッ・・・、ほらもっと聞かせてやんねーと、“お取り込み中”だってこと分かんねーだろ?」
結果的に自分の望む形になったのだが、ガンガンと腰を打ち付けられ囁かれる言葉に何か引っかかりを覚える。
「ん・・・あっ!気持ちぃ・・・ぁっ、前も・・・触っ」
ああ、それよりも前がドアに擦れて中途半端に気持ちいい・・・このドアつるつるしてるから・・・ってドア?
そういやなんで伊近はこんなところに・・・。
――― ドドドドドンドンドンドンドンドンドンドーンッッッ!!!!!
「ってああっ!・・・外・・・誰か・・・っっ!」
タイミングよく叩かれたドアの音に外にいるらしき人物の存在を思い出してさぁっと血の気が引いていく。
しかし伊近はお構いナシに。
「ほら、だから聞かせてやれって」
そう宣って、今まで触れてこなかった前を掴まれた俺に抗うすべもなく。
「やめっ・・・、ぁ、聞こえ・・・るっ!聞こえる・・・っ」
「すっげ、新名超腰揺れてんじゃん。誰かに聞かれると思ったら興奮すんだろー?・・・あーこんな新名の可愛い声を聞けた幸運な奴は誰かな、っと」
楽しそうに俺の肩越しに覗き穴を見る伊近の手の中で、指摘されたとおり非常に興奮してしまった俺は。
「ぁ、・・・ああっ!ぁああ・・・」
そのドアに向かってぶるぶると震えながら白濁したものをぶちまけていたのだった。
fin
------------------------
* あとがき *
あああああっ!!!!すいませんっ!(ジャンピング土下座)
かなり暴走してしまった感があるのですが、いかがでしたでしょうか?
伊近はガッツリエロイ人です。きっと。
そしてとてつもなく新名大好きな人です。だからこそ変態にもなります。
しかもそれが故意ではないにしろ自ら男のロマンである裸エプロンをしてくれたんですから、もうしゃぶりつかんばかりに・・・というかしゃぶりついたわけですが。(笑)
そんな伊近に付き合ってるこの話の新名さんも結構な変態ですね。
ちなみに必死こいてドアを叩いていた子は皆様のお好きなキャラでその必死な様を想像してあげてくださいv
そして一応最初にもありましたように年齢的には未来設定ということでしたが本編から切り離しておいていただけると光栄です;
いや、まあ別に2年後がこんなんでも全然全く問題はないのですが!!!こんなんでいいのか!?とも思いますので一応。(何
ではでは最後になりましたが30万hitありがとうございました!
現時点ではすでに37万hitオーバーということで大変遅くなりましたが、感謝の証と言うことで・・・v
これからも新名達をよろしくおねがいいたします!!!
2008.11.03
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