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私立月見里学園高等部
夢なら・・・
 突然感じた首筋の痛みに、俺はベッドから飛び起きた。

「あ、あ゛・・・?」

そう、ベッドの上だ。

 どうやら俺は寝ていたらしい。

何だか長い夢を見ていたような気がして、全部夢だったんだろうかなんて考える。

けど、寝起きの頭では夢と現実の区別がつかない。

でもさっき感じた痛みは本物だった。

 スルリと撫でた自分の首筋は触った感じでは特に変化もないようだ。痛みもない。

やっぱり夢だったんだろうか、そう考えて。

「夢、って痛いんだっけ・・・?」

1人で呟いた言葉に、「ミャー」とニイチの返答が返ってきた。

「ニイチ、おいで」

でも、お前「ミャー」じゃどっちか分かんねーじゃん?

 とりあえず返事を返してくれたニイチを腕に抱いて、ぐりぐりと摺り寄せてくる頭を撫でてやる。

そういえば昨日はほとんどニイチと遊んでないな。

でも、どうして・・・?昨日はGW明けで久々に学校に来て、それから・・・。

なんて考えたところで、俺は「長い夢」だなんてボケたことを思っていたことが全て、昨日の出来事だということを思い出した。

「結構バカだな、俺・・・」

 そう言われたのは確か玉木・・・瞬だったはず。

そしてあの首筋の痛みは・・・。

「伊近・・・」

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あきゅろす。
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