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私立月見里学園高等部
B
「新名!今そのお前のボケはいらねー。とりあえず生徒会に認められる前に止めないと・・・」

 同じように復活した黒崎に後ろから肩をがくがくと揺さぶられて、本日2度目のシェイクはなかなかキツい。

しかし、やっぱり俺にファンクラブが出来る意味が分からないんだが。

――――――ピンポンパンポーン♪ピンポンパンポーン♪

 そんな俺が一生懸命ファンクラブ・・・親衛隊の出来た理由を考え始めたときだ。

それをストップさせるような音が突然スピーカー鳴り出し、教室もざわざわとざわめき出す。

これは何か放送が入る前に鳴る音だった筈だが、朝一から一体何を・・・。

『あー!あー!・・・コホン。やあ、子猫ちゃん達今日はなんて爽やかな朝なんだろう。そしてそんな朝に相応しい朗報が俺の耳に入ってきたものだからね、これはいち早く全校生徒の皆に知ってもらわないといけないと思ったわけで・・・なんと!マイスィートハニーの新名についに親衛隊が出来たのだよ!!!ああ、むしろこれは遅いくらいさ。ハニーほどキュートかつ可憐な少年なら入学してすぐに出来ても可おかしくなかった筈・・・しかしこうやってしかもハニー認定の親衛隊が出来たなんてすばらしいことじゃないか!隊長は1−Bの・・・』

 って龍之介は朝から元気だな、オイ。

何度もいうがそのスィートやらハニーは何だよ・・・。

しかし問題はそこじゃない。

「って今親衛隊がどうのこうのって・・・」

言ったよな?タイムリーすぎる話題だ。

「アシュレー先輩は親衛隊擁護派だし、申請出しにいったら即OK・・・」

 と力なく嘆くのは智希で、伊近と黒崎はまた何か揉めてやがる。

「ああっ!アイツらこの短時間でもう申請出しにいったのかよ!?チッ、それもこれも月見里がちんたらしてっから」

「アァ!?黒崎、てめ俺のせいにするつもりか!?」

でも結局まだここまでその・・・親衛隊?の存在を嫌がるのかが分かんねーままなんだけど。

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あきゅろす。
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