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私立月見里学園高等部
本当は怖い親衛隊!?
「あ、ああ・・・」

 そんなテンション高めな秦名に少し引き気味に返せばまたぐいっと近付かれ・・・。

「やっぱ俺の聞き間違いやなかったんやぁ〜!」

そう叫んだかと思えば、胸ぐらを掴まれた上にがくがくと揺さぶられ・・・酔うぞ。

「もう、りっくん落ち着いて!ほーらよしよーし」

「・・・うぎゃひ、うっ!」

まあその前にすぐ空が止めてくれて助かったんだが。秦名、何だその変な声は。

 少し前屈みで空を睨みつける秦名は何となく先ほどよりはクールダウンしたような気がするが、一体何をしたのかは傍に立っていたカズのせいで全くと言っていいほど見えなかった。

何があったんだ?

「・・・どう、どう。鎮まれ俺・・・ここで負けたら俺のバックは守りきれん・・・っ!」

結局秦名は訳の分からないことを呟き始めて、話が進まねぇし。

「りっくんはあそこが元気になっちゃったから暫く放っておこう?で、新名くんの親衛隊の話だったよね?・・・・・・・・・・ってええ!?新名くん!いつの間にそんな面倒なもの作られちゃったの〜!?ていうか何で認めちゃったの!?これじゃあ新名くんと公開エッチ出来ないじゃん!ごめんね!日陰の関係になっちゃうけど、僕は新名くんのことちゃんと満足させてあげるから!それに何だか秘密の関係っていうの?ううーん!すっごく萌えるかも〜!」

 ・・・まあ、それが空に変わったところで結果は同じだったな。

しかも空お前、なんだか龍之介とキャラが似てきたんじゃねぇか?

ああ!だからこの間の交流会で揉めてたのか・・・って今その話はどうでもいいだろ、俺。

すっかり2人のペースに乗せられちまったじゃねぇか。

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