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私立月見里学園高等部
B
「んなことより!」

「りっくん!?そんなことって何!?そのおしゃれ眼鏡に精液打ちまけて欲しいの!?」

「いやいやそれは堪忍・・・ってちゃうわ!新名ちゃん!」

 仕切りなおした秦名に、にっこり笑顔で空がまた恐ろしいことを・・・って俺!?

「は、はい?」

「いつかは出来ることやと思っとたけど・・・ああ、新名ちゃんまでもが遠い存在になってもうて。お兄ちゃん悲しいわぁ」

いや、全く話が読めねぇんだけど。

ていうか俺のお兄ちゃんは伊近だけで十分だぞ!?

 ほろりと泣きまねをする秦名に、俺はただただ首を傾げるばかりだ。

もっと俺にも分かるように話してくれ・・・。

「にーなにも親衛隊できたんだな」

ってまさかのカズからの説明。

ああ、親衛隊な・・・親衛隊?さっきもこの単語聞いたよな・・・って。

「さっき隣のクラス?の3人組がそんなこと言ってたな」

「そう!あの子らは1年の中でも結構可愛い子達なんやけど」

 思い出した俺に秦名は少し興奮した様子で俺に詰め寄る。

ち、近い・・・。

「えー僕には負けるよ?」

「空ちゃんはちょお黙っといてや。新名ちゃんさっきあの子らに親衛隊作ってもいいって言ってたやん」

それをさり気なく・・・いやもの凄い力で引き剥がしてくれた空だったが、なぜか興奮した様子の秦名を止めることは出来なかったみたいだ。

関西人のテンションのスイッチの入りどころって分からねぇな・・・。

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あきゅろす。
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