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私立月見里学園高等部
A
 あの後加賀美の拳骨を受けた3人と俺が席に着いたところで残念ながらSHR終了のチャイムが鳴り響き・・・。

結局今日も今日で加賀美のSHRはいつもの一言で終わってしまったのだが・・・、なんだ!?クラスメイトからの視線が痛い。

俺、何もしてないよな・・・?

そんな皆からの視線の理由を教えてくれたのは、相変わらず机をぴったりくっつけてきた空だった。

「ああっ!久々の新名くんの香り!体温!そしてこの思わず飛びつきたくなる大きな背中!うぅん〜!相変わらず無駄な肉のない引き締まった筋肉質の体に僕、うっかり勃起しちゃいそう〜!連休中もちゃーんと新名くんとの本番に向けてトレーニングしたんだよ?新名くんは初めてでしょ?だ・か・ら!僕がちゃーんとぐっちょんぐっちょんになるまで慣らした後、この自慢の息子でガンガン突いて初めてでもイけるようにしてあげるから、ね?ほら、今から空き教室に忍び込んで・・・んぎゃっ」

 いや、嘘だ。

話しかけてきたから教えてくれるのかと思った俺が悪かった。

相変わらず空は口を開けば意味の分からないことを延々と・・・。

とりあえず本能的に危機は感じるんだが、いかんせん俺よりも小さな体で抱きつかれても(多少体は触られても)こっちからはどうすることもできず。

席が遠いというのにわざわざ止めにやってきてくれた秦名に感謝だ。

「こーら、空ちゃんいい加減にし。新名ちゃんだけでなく永久ちゃん以下君に迫られたことのある面々が顔面蒼白や」

 そう、秦名の言う通り俺のすぐ近くの黒崎から伊近までと(渡辺は我関せずで本を読んでいた)、他クラスの主に長身の奴らはみんな一様に体を凍り付かせてしまって、使い物にならなかったのだ。

さっきまで一心に俺に視線を送っていたにも関わらずだ。

「えー!僕は新名くんに愛を紡ぐことさえ出来ないの!?恋愛は自由だよりっくん!」

「いや、俺に言われてもなぁ」

「そうだぞ、利律。友達として空の恋を応援してやらないと」

「やっぱりカズくんは言うことが違う〜!あとで乳首攻めでイかせてあげるからね〜!」

 しかし、そんな逆境?にも負けず助けにきてくれたのは本当に感謝するが、どうせならきちんと止めて欲しかったな・・・。

カズもカズで余計に掻き回しにきたとしか思えん。

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