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私立月見里学園高等部
C
 溜め息を吐く俺とは反対に伊近は何を言うんだと、憮然とした顔で彼らに視線をやる。

オイオイ、んな顔したらビビっちまうぞ。

「「「怒った顔も超カッコいい!」」」

って左様ですか…。

顔がいいってことは得だな。

「俺と新名が付き合ってるかだって?そんな当たり前のことを聞くな。俺達は生まれる前から魂と魂が結びあってんだよ」

 しかしお前そんな冷たい態度ばっかりとってると嫌われるぞ…って伊近!何言ってんだよ!?

「ん?なんて顔してんだ、新名?まあそれも可愛いんだけど」

そういえばすっかり忘れていたがこいつも前から俺達は付き合ってるだの、恋人だの俺のだだの真顔で言ってる奴だったよな…。

全く俺の周りは妄想癖のホモばっかりかよ?しかも身内まで…。

「伊近、だからその話は・・・」

「やーん!伊近様が笑った!」

「素敵過ぎ!」

「でもやっぱりうわさは本当だったんだ。ショックーでも伊近様の笑顔が見れて得しちゃった〜v」

 しかしにっこりと嬉しそうな伊近に言い返そうと口を開けば、またわいわいがやがやと外野がうるさい。

まあ伊近の笑顔が綺麗なのは俺も同意するが、しかし俺と伊近がどうのこうのというのは同意出来ないぞ。

これは家に帰ったら家族会議ならぬ兄弟会議を開かないといけないみたいだな・・・。

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