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私立月見里学園高等部
いつもの
 そうになったというのはその衝撃の原因が、あきらかに俺達喧嘩大好きですというお兄さん達だったからだ。

ちょっとでもそんな顔見せようならば、有無を言わさず顔面に拳が飛んでくる。

経験上それを知っている俺は、取りあえず小さく頭を下げて謝罪の言葉を口にした。

「…すいません」

「ってー!てめ、人様にぶつかっといてそれだけで済むと思ってんのか!?」

 極稀にそれで許してくれる人もいるのだが、今回の相手は多数派のようだ。

全く面倒なことになった。

今週何回目だ?

 どうやらこの目付きの悪さでこういう輩に絡まれ易いようで、中学に上がって身長が伸び始めた頃からこういうことは日常茶飯事だった。

俺はただ目が悪くて、眉間に皺を寄せる癖があるだけだっていうのに。

 諦めたように小さく溜息を吐けば、制服の襟元を掴み上げられる。

「てめー!俺達のこと舐めてんのか!あぁ?」

「痛い目みねーと分かんねーみたいだな」

その台詞と共に拳が振り上げられ、猫を抱いたままの俺はガードすることもできず、次にくるであろう衝撃に目を瞑った。

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あきゅろす。
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