[携帯モード] [URL送信]
一難ってまた一難




あれから色々あって、愛と飛龍は武田信玄の下でやっかいになる事が決まった。(元より飛龍はやっかいになってたのだが)

幸村と佐助も躑躅ヶ崎城に暫く滞在する事になり(愛が上田城は大丈夫なのかと聞いたら兄上がいるから大丈夫でござると返ってきた)(因みに愛は上田城に居た時幸村の兄の存在に気付かなかった)今日も朝から武田軍の日課が始まった。…そう、殴り愛である。



「お館様ぁぁぁあ!!!!」
「幸村ぁぁぁぁあ!!!!」
ぅお館様ぁぁぁあ!!!!
ぅ幸村ぁぁぁぁあ!!!!
ぅおやかたさぶぁぁああ!!!!
ぅゆきむるぁぁああああ!!!!

「………なんであのおっさん単体じゃ(あんま)煩くなかったのに二人揃うとこんなにも公害になるんだ?」
「…アハー」
「すごいねー幸村飛んでったよ!」



大きな庭で殴り愛をしている師弟を見ながらお茶を啜る三人。…否、呑気に茶を啜っているのは愛だけだった。その隣で飛龍は眉間に皺を寄せて佐助は苦笑いをしている。



「お館様ーッ!!」



そんな中ドタドタと此方に駆けてくる兵士がいた。慌てている様で若干転びそうになっている。



「どうしたの?」
「佐助様!それがッ…伊達軍の片倉小十郎殿と伊達成実殿が今門前に…!!」
「ハァァ!?マジで!」
「おーいおっさーん!何か来たみたいだぞー!」



未だに殴り愛をしている武田主従に飛龍は大声で言うとやっと気付いたのかなんだ?と此方に寄ってきた。



「なんか右目の旦那達が来てるみたい。どうする?大将」
「伊達政宗殿はおらんのか!?」
「なんかわくわくしてる所悪いけど居ないみたいだよ旦那」
「伊達の坊主が居ないとはのぅ…何かあったのかもしれぬな。通せ」
「佐助!行ってこい!」
「ハイハーイ分かりましたよーっと」



黒い霧を残して佐助は消える。
信玄と幸村は鍛練(殴り愛)で汚れた着物を変える為に中へと入っていった。

残された愛と飛龍は慌ただしい城内を背景にのんびりとお茶を飲み始める。



「なんか嫌な予感がするなぁ…」
「俺も。てか嫌な気配がする」







‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
遂に伊達軍編に突入!
それにしても短すぎるなオイ

090223.

.

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!