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無神経ドレッサー(ラムアテ)
(サカキ様健在の頃)


なんなのよ、その顔。















「馬鹿、変えてこい。」

ちょっと、バカって何よ。失礼ね!

「サカキ様が買って下さったのに。変えられる訳無いじゃない!
あたくしはどっちが似合うかって聞いてるのよ。」

赤か黒のロングドレス。今度のパーティーに着て行くもので、サカキ様が新調してくれた。
サカキ様にも同じことを聞いた。サカキ様は、"アテナならどっちでも似合う"と言って下さった。嬉しかった、でもそれじゃダメ。あたくしには、どっちも大切なモノだから。誰かに選んで貰わなくちゃ、どちらかを選ぶなんてできないの。

...それなのに。

「どっちも駄目。それしかないなら新しいの買って来い。」

目の前の無神経男がそう言う。
このドレスの何がダメなのよ?
サカキ様がくれた、それだけじゃない。デザインも素敵だし、色もキレイだと思う。それなのに、どうしてよ?

「あたくしには、似合わないって言うの?」

何度見たってこのドレスには何の問題もないもの。だったら問題はあたくし。どんなに綺麗な物を纏っても、着る者がダメなら意味が無いものね?

「あのな、そう言うんじゃなくて」

「もういいわよ、アポロに聞きに行くわ。」

「アテナ!」

ぐっと手を引かれた。そして、人の話は最後まで聞けよ馬鹿、なんて言う。またバカだなんて言って。何なのよ、もう!

「...露出多すぎなんだよ、それ。」

「え...?」

「............」

「............」

「............」

「ちょっと、急に押し黙らないでよ」

何とか言いなさいよ、何で目を反らすのよ!
そんなに、そんなに見ていられない程の見て呉なの?このドレスの露出が多いと何なのよ、見苦しいって事?それならこの手、早く離しなさいよ!

「わ、何だよ、」

「手、離して!」

「暴れるなって!」

漸くラムダの手が離れた。もういいわ、他の、他の誰かに...

「...何泣きそうな顔してんの。」

ため息なんてついて、面倒くさい女で悪かったわね。そもそも泣きそうな顔なんて、してないわ!

「あのな、」

「........」

「そのドレス、肩の所とか殆ど出てるだろ?」

「...それが何よ、見苦しいって事?」
「そんなこと言ってねえよ。そうじゃなくて、
......その、なんだ......心配なんだよ。」

「どういう意「だから!」

「......そんなにハダ出して、変な野郎に捕まったらどうすんだって言ってんだよ。」

言ってんだよ、って。アナタ今までそんなこと一言も言ってないじゃない。



「...ばか。」





(パーティー当日、アポロとランスに勧められた赤のドレスを着ることにした。)
(出発間際、ラムダに手渡された金色のスカーフを首に巻いて。)


何が虫除けよ、ばか。





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馬鹿馬鹿言い過g(ry
ラムアテ第一号です。どっちも素直に物事伝えるの下手で「けんか、なかなおり、またけんか」です←ハイタッチ

ラムアテうまうま^q^


20091221

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あきゅろす。
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