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君が好きだから無敵
ロックハート



「えっと……ねえアギ、次の授業は?」


嫌な話題を振ってしまい後悔するクラリスが取り繕うようにアギに尋ねる。


「ロックハートの闇の魔術に対する防衛術」

「……行きたくな〜い……」



今のところホグワーツの授業の中で一番役に立たなそうなのがこの授業である。

教科書を用意しながらクラリスは深くため息をついた。



「本来なら骨のある教科のはずなんだがな」


ジキルの言葉にアカネがえ〜?と反応した。


「今も十分面白くない?」

「どこがだ」

「だってまじギャグじゃんこの人」


ケラケラ笑うアカネの横で、クラリスはアギに支えられるジャックを心配そうに見た。


「おいおい大丈夫か?」

「ああ……」


真面目なジャックとふざけたロックハートの相性は最悪で、彼の授業に向かう度ジャックはひどい頭痛に襲われるのだ。


本当に行きたくない……


前回の授業の内容を思い浮かべ、クラリスはもう一度ため息を落とした。









「はあい皆さんこんにちわ!今日も元気に行きましょうねー!」

「うっざ……」


テンションの高いロックハートにジキルが小声で呟いた。

表立って言わないのは気遣いからではない。
単にロックハートに絡まれるのが嫌なだけである。



「じゃあ早速教科書を読もうか!」


その言葉に一同は安堵の息をもらした。
教科書を読むだけなら妙な事態にはならないはずである。


「読み終わったら特別なサプライズを用意してるからね。
みんな退屈だろうけどしっかり読むんだよ?」


キラキラと笑みを浮かべるロックハート。
いらんことすんなと睨むアギの隣でアカネは腹を抱えて笑っていた。




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あきゅろす。
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