異変 ちゅんちゅん… 小鳥のさえずりに目を覚ます。 「ふあぁー」 大きな欠伸をしながら腕を上にあげ、体をほぐす。 …その時にできたベッドのシーツにできた皺を、指で丁寧に伸ばして直す。 覚醒してきた頭で、呟く。 「…おはよう」 …別に、誰かに言ったワケでもない。 ただ、…この部屋に挨拶しただけだ。(あれ、なんか痛い子みたい) …ふと部屋を見回してみると、目に入ったもの。 (、あの花瓶…) (昨日はなかったのに…。朝一で置いてくれたのかな…?) …だとしたら、嬉しい。 「、あ?」 よく見ると、…生けてある花の間に、何かが挟まっていた。 ←→ |