02.記憶
ライヴ中の記憶がね
薄いんです、俺

下手したら自分が何喋ったかも覚えてへんかも

そんな事を美形ボーカリストに話したら

「ケンちゃん、ボケたら老人ホーム行ってな」って
なんて冷たいお言葉
オレだって結構気にしてんのに
まだボケるには早いから何か悪い病気とちゃうかな、とか
ホンマに何かの病気で、ある日突然記憶が0になったらどないしよ、とか
実は結構心配やのに
ハイドのばーか

なんて言ったら殴られるから言わへんけど

「まあエエやん?オレがケンちゃんの代わりにイッパイ楽しん
どいたるで?」

・・・それってハイドばっかりズルくない?

「そんでケンちゃんにイッパイ話して聞かせたるよ」

「やから心配せんでエエよ」

「・・・やからそんな風に泣かんといてよ」


ちゃうよ、これはハイドの言葉に感動したの

「あら、オレのせい?オレって罪な男っ」

ああ、罪やね、憎いね
天下のハイドさんが俺のバックアップだなんて

感動で涙出ちゃう


ホンマ期待してんで?




***********なあハイド
この間のライヴってオレ、何やったっけ?

「この間は・・こう・・何て言うの?ジョロリーン、イエーイって」

・・・じゃあその前のライヴは?

「その前?ジョリーン、イェア!!かな!」

・・・ハイド、お前老人ホーム入りよ





02.記憶












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