科学技術の発展


私の前を歩くな、私が従うとは限らない。
私の後を歩くな、私が導くとは限らない。
私と共に歩け、私たちはひとつなのだから。

アメリカ・インディアン
ソーク族の格言



ほんとうに人の価値観は
多種多様、十人十色、千差万別

生きたいと思う人もいれば
死を軽視する人もいる

考える人もいれば
無関心な人もいる

スマートな人、ばかな人
みんな、みんな、生きている

それだけで
私たちはひとつだ

そこで、
ナウシカ(原作)の話をしたい
(※見てない人にはネタバレになります)






腐海の森に住む蟲たち
特に王蟲が主張する、
「個にして全 全にして個」
という言葉、そして命にかえて粘菌を森にしようとする行動に、
ものすごく感銘を受けた

この連帯感、そしてクシャナが王位につかなかったことも、この格言につながっているのではないか、と思う




さて、本題


はっきり言って、私は
科学の進歩は必要ないと思う

確かに医術やらなんやらの発展によって
救われる命がある
助かる人、感謝する人がほとんど

それでも
延命治療とか、ただ「生きてる」という事実があるだけのものは
生きてる とは言わない気がする
それは生かす側の自己満足

不老不死を夢みても
それは命の流れに反している
クローンもそう

命への侮辱

これ以外のなにものでもない
自分自身や大切な人が死ぬ時
願うかもしれない

でも、願いは願いのまま、
叶えてはいけない
すべての願いを叶えては
願う気持ちも消えてしまう
それが命の軽視につながる

科学技術の発展は
なにをもたらしただろう?

一見プラスな発展を遂げたようだが
自然の破壊
生態系の崩壊
人工的なあれこれ

人間のつくるものに
この星にとってプラスなものはなにもない

それなのに繰り返す
愚かすぎる

命をもてあそぶな
すべてをコントロールしようとするな

これらの発展も
はじめは人の小さな「願い」だった

でも今私たちに必要なのは
科学の技術でも、私利私欲や己の願望でもなく

自然とたわむれ
生命のよろこびに
耳を澄ますこと、そして
それを大切に思い、守ろうとすることだ


それを考えれば
人どうしで争っている場合じゃないと
無駄で無意味な愚行だと
気づくことができるはず

ちっぽけな人類の
輝きを見つけたい


2009.8.20


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