あいしてる いくら上辺を取り繕ったって、彼は彼女は結局人を守る為に私を説得したに過ぎない。 もやもやする感情をどうすることも出来ず、只彼の彼女の願いを叶える瞬間に、私も願うのだ。 ローレイ、ローレイ。 愛を知らない私が愛した子。愛しい子。 きっと彼の彼女の唇から生まれる言葉は嘘じゃないけど、それでもその他大勢に向けるようなそんな言葉じゃ足りないの。 あなたの為じゃなく、私の為に。私はおかしくなってあげる。 愛してる。その気持ちを私は知るのよ。 一番愛してる。誰かにそう言ってもらうの。 たくさんたくさんおかしくなって、あなたに貰えなかった言葉を。 愛してる 愛してる 愛してる。 いつか私も言えるのかしら。あなたみたいに。 あなたの国が好きよ、 あなたが作った国だから 愛しい人 そんな風に。 その為に、私は『普通』になってみせるわ。 私が一番好きだ愛してるって言ってもらえるように、願うのよ。 なんて呼んでいいかもわからないもやもやする気持ちを押し込めて、そうして私は貴方とお別れするの。 さよなら、ローレイ。愛しい子。 (、愛してるわ) e. |