新幹線との決着も視野に入れろ(金白謙)
*電車内にて
「めっちゃ飛ばすな、この電車」
「ご苦労さんや!」
快速電車に乗り込んだ遠山と白石。
「あ、ラケット落ちたで。金ちゃん」
「おおきに。早よ着かへんかな」
わけあって合宿所に遅刻しそうな二人が、窓の向こうの景色を眺める。
「俺な、みんなに隠しとることがあんねん」
「何やろ。気になるわ」
「この電車より速く走れる物を手に入れたんや」
「えええっ!?」
「(信じた……)ほんでそれを謙也にやった」
「ほな謙也は白石のあげたもんのおかげで足が速いんか!」
「事実か本人に聞いてみたら分かるわ」
不適な笑みでありもしない言葉を吹き込む。
もちろん気づかない遠山は、駅に着いてさっそく確かめにいった。
「なあなあ、謙也の足が電車より速いってほんま?」
「先に遅れたことを謝らんかい!」
チャンチャン。
END.
謙也のキャラは結局つっこみ役だったんだよ。
20080709
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