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120.ユニ降臨 ***


「成る程。そう言う訳か。凄いよユニチャン。やはり僕には君が必要だ。さあ、仲直りしよう」



目の色を変えた白蘭がユニに近付こうとするが、



「来ないで!もう貴方には、私達の魂を預ける訳にはいきません!」

「ふふ。何勝手な事いってんの?それ持って逃げるなら世界の果てまで追いかけて奪うだけだよ」



そう言って更にユニに近付こうとする白蘭。彼が右の指に填(は)めたマーレリングが怪しく瞬く。

その手がユニへと伸びようとした、次の瞬間。


ズガン!!


けたたましい銃声と共に、白蘭のコートの袖めがけて黄色い閃光が走る。



「………」



白蘭は、焦げて白煙の上がる袖部分を眺めながら、ゆっくりと振り返り。



「ナイト気取りかい?最強の赤ん坊。リボーン」

「おじさま!!」



ユニは咄嗟にリボーンさんの元へ走り出す。



「図に乗るなよ白蘭。てめーが誰でどんな状況だろうと、アルコバレーノのボスに手を出すならオレが黙っちゃいねーぞ」



――と、そこで。



「白蘭様、ご安心下さい。名前様とユニ様は我々が直ぐにお連れします」



急に桔梗が口を挟んだかと思えば、彼は足下に炎を灯し、飛び上がった。
しかもザクロやトリカブトまでがそれに続いて。



「ハハン」



全員が「しまった!」と思った時には既に遅く、桔梗の放った攻撃が、目前まで迫っていたのだ。


ドドドドドーン!!


だがその攻撃は、後方から飛んできた小さな丸い爆薬に全て粉砕される。



「う゛お゛ぉい!!てめーの相手はこの俺だぁ!!!!暴れたくて、ウズウズしてたんだよぉ!!!!!!!」

「…邪魔だよ。あれは僕の獲物だ」

「ンだ、てめーはぁ!!つつくなぁ!!!!」



攻撃を粉砕してくれたスクアーロと、そのスクアーロさんを愛用のトンファーでつつく雲雀さん。

どうやら相当ストレスが溜まっているらしく、二人共、臨戦体勢のよう。


「…きなよ」

「ハハン。良いでしょう」



敵側も同様らしく、双方から嫌悪な空気が漂う。しかし、そんな桔梗達に待ったを掛けたのは、



「まあ、落ち着こうよ、桔梗チャン♪」



何故か、元凶の白蘭。



「ユニチャンは今までずっと眠っていたも同然だったんだ。急に目覚めて気が動転してるんだよ」

「ハッ、白蘭様」



従順な桔梗に満足げな顔し、白蘭はユニに対してある提案を持ち掛ける。

彼の持ち掛けた提案と言うのが、もしユニが帰って来てくれるのなら、ボンゴレリングは、ボンゴレファミリーに返しても良いと言うものだった。


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あきゅろす。
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