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132.笑顔の元気 **


「こういう守りの作戦立てるのは、入江正一・元メローネ基地隊長が向いてるんじゃねーか?」



提案したのはγさんだ。けれどそれを獄寺さんが真っ向からから猛反対。
入江さんも、チョイスでの失敗を持ち出し、この戦いは「ボンゴレのボスである綱吉君が決めるべきだ」と、断言した。



「あ、あのっ、じゃあ一緒に作戦を立ててくれませんか正一君!力を貸して欲しいんです!!」

「…うん。ボスの命令って事なら喜んで協力させて貰うよ」

「Σい、いや!だからオレ、ボス何て…。…でもありがとう。宜しく」



入江さんは痛む身体にムチを打ち、上体を起こすと、現段階での戦力を確認し始める。
名前が上げられたのは、先程の戦いで負傷し、全戦で戦えないであろう獄寺隼人、バジル、ラル・ミルチに笹川了平、そして野猿に太猿の6名。
名前を上げられた6名は、皆「自分は戦える」と豪語し、騒ぎ始めたが、

ガウン!!



「…うるせーぞ」



リボーンさんの放った一発の銃弾により、瞬く間に粛正されたのであった。



「つ、次に今使える匣兵器を確認しよう」

「なあ、おい。さっきの戦いで雨イルカ(デルフィーノ・ディ・ピオッジャ)を見たが、あれは誰んだ?」

「拙者のアルフィンだ」

「他の匣兵器とのブレインコーティングはしてあるのか?」



γさんの問いかけに、バジルさんは首を傾げた。

ブレインコーティングとは、別名・匣間コンビネーションシステムと言い、高い演算能力と脳波を飛ばす雨イルカの特殊機能によって、仲間の匣同士の知能を繋ぎ、連携を高め、時にコンビネーション必殺技を生み出す。



「それを使わない手はねー。全員、匣兵器を開匣するんだ」

「わ、解った!」



γさんに促され、沢田さんがボンゴレ匣を取り出すが、やはり今だ彼らを信じ切っていない獄寺さんが待ったをかける。



「しかし10代目!あんな奴のいう事を――」

「タコ頭!!」



けれど「今は四の五の言っている時ではない」と笹川さんに諭され、獄寺さんは渋々、匣を開匣。
それに続けと、皆、次々に匣を開匣していった。



「うわぁ〜。流石にこれだけ揃うと壮観だね」

「そうですね」



7色の光りを纏(まと)った動物達を前に、私と入江さんは感激する。


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あきゅろす。
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