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121.待ち望んだ再会 **


「行かせるかぁ!!!」

「くっ」



再びスクアーロさんに阻まれ、歯を食いしばる。

ホッと安堵したのも束の間。今度は重傷の入江さんを担いだ笹川さんとバジルさんが、トリカブトに追いつかれそうになっている姿が目に入って。



「危ない!!」

「「名字!/名前殿!」」



私は慌てて三人の背後に回ると、咄嗟に守りの歌を発動させようとした。
しかし、それよりも先にトリカブトめがけて、誰かの攻撃が飛んで来て。



「何やってんだ名前!てめーは引っ込んでろっ」



そう言って私を怒鳴りつけたのは、獄寺さん。



「ですが防衛なら私にも出来る事がある筈です!何かお手伝いを――」

「必要ねぇ!!それにさっき言っただろーが!今度はぜってー止めるって」

「そう言う事だぁ!!!」



大きな声を響かせながら、スクアーロさんが私達の傍まで近寄って来る。



「てめーが居ても邪魔にしかならねんだよぉ!!分かったなら、さっさとカス共の元へ行けぇ!!!!」



二人共、言い方はきついかも知れないが、私の事を思って言ってくれているのだと分かるから、



「分かりました。ありがとうございます」



笑顔を浮かべてお礼を告げると、二人の頬は一瞬で真っ赤に染まった。



「「良いからさっさと下がってろぉぉぉ!!///」」



見事に重なる二人の声に、私は更に笑みを零す。



「……君達、」



――と、そこで、背後から、ただならぬ気配が。三人揃って声の主を振り返ると、そこには不機嫌オーラを漂わせた、雲雀恭弥さんの姿があって。



「…いい加減にしないと怒るよ。僕の獲物だ…」



そう告げる彼の手には、紫色のボンゴレ匣。やはり、チョイスに参加できなかった事で、彼も鬱憤が溜まっているみたい。



「悪いけど、名前チャンはそのまま置いて行って貰うよ。勿論、ユニチャンも逃がさないけど」



獄寺さん達の言葉に従い、逃げる沢田さん達の後を追いかけようとした私を、白蘭が引き留める。

刹那、獄寺さんとスクアーロさんが、私を背後に隠すような形で、白蘭との間に立ちはだかった。



「「はいそうですか」って頷くと思ってんのか!!」

「頷く必要はないよ。だって名前は僕のだから」



白蘭の顔から笑顔が消え、真っ直ぐに私を見つめたと思った瞬間。身体に、僅かな異変が起こる。



(どう、したんだろう。急に身体が重くなった)


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あきゅろす。
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