「来るんだ、オレ達と!オレ達と一緒に!!!」
そう言って、沢田さんに腕を掴まれた瞬間、ユニは目元に涙を浮かべた。
「みんな、この子を守ろう!」
ボスの指示に仲間達からは次々と歓喜の声が上がる。そんな彼らにユニは再び太陽の笑顔を向け、
「ありがとうございます」
「え!?いやぁ…///」
「Σあぁあ!!ツナさん、赤くなってるぅ!!??」
微かに頬を染める沢田さんに、ハルさんから鋭い突っ込みが飛んだ。
すると彼はビクリと肩を揺らし、急に慌て出す。
「こ、これは違…っ、名前さん誤解だからね!?」
「え?」
「ツナさん!どうしてそこで名前ちゃんに言い訳をするんですか〜!!??」
何やら平穏な空気が漂い始めているが、忘れては行けない。今ここは、戦場と化している事を!
「バーロー。そうはさせるか」
「白蘭様、ユニ様を連れ戻し、名前様を奴等から奪い取る攻撃許可を…」
桔梗の懇願に白蘭は不敵な笑みを浮かべ、頷く。
それを見た瞬間、真6弔花が、一斉に攻撃を仕掛けようとしたのだが、
「う゛お゛ぉい!!そう来なくっちゃなぁあ!!!!」
再びスクアーロさんが爆薬を放ち、同時に匣兵器を開匣すると、爆煙で視界の塞がれた敵へと切りかかって行ったのだ。
「スクアーロさん!!」
「名前、近付くな。奴は時間を稼ぐ気だ。ツナ、ここは一旦退いて、態勢を立て直した方が良い」
「でもディーノさん!退くって言っても、ここ何処までもビル何じゃ!?」
「それでしたら、皆さんを此処まで運んだ『超炎リング転送システム』が近くに来ている筈です」
ユニの言葉を肯定したのは、山本さんに担がれたスパナさんだった。
彼の話によると、ボンゴレ基地上空に、金属反応が見られるとの事だ。
その転送システムを使えば、並盛町に帰れる。私達がそう安堵した矢先、
「ハハン。そうは行きません」
それを食い止めるべく、スクアーロさんの攻撃を交わした桔梗が、私達に攻撃を仕掛けて来た。
――しかし、その攻撃は又しても塞がれたのだ。SISTEMA C.A.Iを開匣させた獄寺さんによって。
「今度はぜってー止めてやるぜ!…10代目、今の内に転送システムへ!!」
「分かった!ごめん獄寺君!!行こう、みんな!」
ボスの掛け声により、全員は一斉に走り出す。
そうはさせまいと、桔梗が後を追おうとするが、
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