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107.バトル・スタート **


「我々はミルフィオーレ・チェルベッロ機関」

「それ以外の何者でもありません」

「ミルフィオーレの…チェルベッロ…?」

「ざけんな!!どのみち敵の息のかかった審判じゃねーかっっ」



そう。獄寺さんの言う通り。自ら『ミルフィオーレ・チェルベッロ機関』と名乗った者を、そのミルフィオーレとの戦いの審判に選ぶ何て、私達には不利としか思えない。

私も非難の眼差しで白蘭を睨みつけるが、本人は特に気にした様子もなく、けろりとしていた。



「そんなに可愛い顔で睨まなくても大丈夫だよ、名前チャン。このこ達は公平だ。それが取り柄なんだから。……それより、ズルをしてるのは君達じゃないのかい?」

「え?」

「99.99%の殺気を消しているのは見事としか言いようがありませんが、僅(わず)か0.001%……貴方方の基地ユニットから人の気配を感じます」



桔梗の指摘に、沢田さん達は顔を見合わせ、そして、自分達の基地ユニットを振り向いた瞬間、



「……チッ…」



中から出て来たのは不機嫌顔のスクアーロさん。



「何だ、来てたのかよ」

「来て悪いか!刀小僧」



ディーのさんに続いてスクアーロさんまで紛れ込んでいた何て、本当に驚いた。でも凄く心強い。



「ありがとうございます。スクアーロさん」

「バカ言うなぁ、小娘!俺は紛れ込んで暴れてやろうとしただけだぁ!」

「ハハ♪とか言って、本当は(彼女の事が)心配で仕方なかったんだろ?」

「Σんなぁあ//て、てめーまでバカ言うなカスガキがぁ!ふざけた事ぬかすと叩っ切るぞぉ!!!!」



ほんのりと頬を赤くするスクアーロさんに、笑みが零れた。つまりは図星と言う事なのだろうな。

和やかムードを漂わせる私達を横目に、今度はリボーンさんへと向き直る白蘭。何を言うのかと思いきや「此処には非73はないから、本体が基地ユニットから出ても大丈夫だよ」と告げたのだ。

そしてリボーンさんも基地ユニットから顔出し、全ての参加者が揃った。



「――では、今回のチョイスに参加するメンバーは、基地(ベース)ユニットにお入り下さい。フィールド内のランダムな位置へと転送します」



チェルベッロの説明はこうだ。参加メンバー以外の者には観覧席が用意され、チョイスの決着が着くまでは、その観覧席に入って貰うらしい。


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あきゅろす。
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