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106.ターゲットルール **


雲は最も頼りになる真6弔花のリーダー・桔梗。

晴は殺したい程生ける屍(しかばね)・デイジー。

霧は真実を語る幻影の巨人・トリカブト。



「…んと、以上かな」

「――それじゃあ1人足りてない!お前達の霧の数は“2”だぞっっ」



バジルさんの指摘に、白蘭とブルーベルはわざとらしく困ったような声を上げた。けれど、直ぐに「な〜んて言わないよ」と、もう一人の霧についての説明を加えたのだ。



「前に言ったように、真6弔花にはAランクの部下が、一人につき100人ついてるんだ。……もう一人の霧のプレイヤーは、既に此処に居るよ」



瞬間、白蘭の足下に霧の炎が立ち込め、それと同時に現れたのが、



「――トリカブトの部下、『猿』ね♪」



“もう一人の幻術使い”



「…術士が、2人」



クロームさんの表情に、緊張の色が走る。



「さーて、いよいよ一番大事な勝敗のルールだけど、数あるチョイスのルールの中から、最もシンプルかつ手っ取り早い」



――“ターゲット・ルール”で行くよ。



「ターゲットルール?」



シンプルと言われても、チョイス初体験の私達にはさっぱり分からない。

疑問符を浮かべる私達に、唯一の経験者である入江さんが簡単なルールだと説明をしてくれた。



「お互い敵のターゲットとなるユニットを一人決め、そのターゲットがやられた方が負けとなる」

「成る程。大将を立てるんだな。ターゲットは取られたら負けの将棋で言う“王将”って訳だな」

「そうだよリボーン君♪…因みに、ターゲットはさっきのルールで既にチョイスされてるんだ」



驚き、瞳を見開く私。



「ほら見てごらん。ルーレットボードの属性マークに炎が灯っるだろ」



言われた通り、空中に映し出されたままのボードに視線を向ける。確かに、ミルフィオーレは晴。ボンゴレは無属性。印となる炎が灯されていた。



「で、ですがっ、ボンゴレの無属性は二人。どうやってターゲットを決めると言うのですか!?」

「ふふ、それはね名前チャン。ターゲットとなる属性に二人以上いる時には、ルーレットがランダムに一人を選ぶんだよ」



白蘭がそう告げた直後。突如、ジャイロルーレットから眩い光が飛び出し、その光は二本の線を作りながら、二人の人物の胸元へと飛んで行った。


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あきゅろす。
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