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101.同じココロで **


「つまり、全員順調とは言えないって事か…」



どうやら余り芳(かんば)しいとは言い難い彼らの成果に、頭を悩ませているようだ。――が、次の瞬間、彼は背後を振り返りつつ、こう口にする。



「お前はどうなんだ?」



はて?一体誰に訊ねているのかと私も背後を振り返ると、そこにはボンゴレ基地に戻って直ぐ、ハルさんの元に行った筈の沢田さんの姿があって。



「正直な所、俺はお前が一番心配なんだぜツナ」



苦笑いを浮かべるディーノさんに、私も心の中で同意してしまう。何故なら沢田さんのボンゴレ匣は前に一度暴走しているのだ。また同じ事があってはと懸念するのは至極当然の事。そして、その疑念は沢田さんも持っていると私達はそう思っていたのに、彼の表情は意外と晴れやかな物で。



「さっき名前さんを迎えに行く途中で京子ちゃんと話した時にヒントを貰って。少しだけ、匣の事が分かって来たんだ」

「!!それじゃあ…」

「――うん。多分もう暴れたりしないと思う」



自信に満ちたその答えに、私を始め、その場の全員が期待に満ちた表情を浮かべた――次の刹那。



   『ラン♪』



何処からともなく響いた、声……のようなもの。



『ラン♪ランランラン』



その音は次第にはっきりと聞こえるようになり、音の出所がモニターからだと分かった瞬間、パッ…と画面が切り替わる。沢田さんは、直ぐにジャンニーニさんに問うた。



「ジャンニーニ、何これ?」

「そ、それが分かりません!何者かに回線をジャックされています!!」



回線ジャック。予想すらしていなかったその回答に、一気に緊張が走る。
そして変わり続けるモニターを凝視する私達の目に飛び込んできたもの。





  『ビャクラン♪』





それは可愛らしいSDキャラクターだった。けれど、そのキャラクターの発した名前。その名に、私は顔を青くする。だって、その名前は―…。



『ふふふ。どう?面白かったかい??』



私達が倒すべき男の名。



「白蘭!!」



SDキャラの画像が切り替わり、モニター一杯に白蘭の姿が映し出される。それを目にした沢田さんは大きく声を上げた。



『チョイスについての業務連絡だよ。…ほら、詳しい条件はまた後で知らせるって言ったよね?』


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あきゅろす。
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