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100.告白の時 **


どんなに真実を知りたいと願っても、私には、二人のように行動に移す勇気は…なかったから。

だから二人が知りたいと望むのなら、私は彼女達に協力しようと思ったの。私の口からは言えない為「沢田さん達に直接聞いて下さい」と二人の背中を後押しして…。

勝手な事をしたと思う。けれど彼女達だけ何も知らされないのは可笑しいから。それが京子さん達に心配を掛けさせない為の、沢田さん達なりの優しさだと知っているけど。でもやはり、何も話して貰えないのは寂しい。



「ツナ君、私……私達も一緒に戦いたいの!!」



そう懇願する京子さんを沢田さんは呆然と眺め、そして、暫しの沈黙の後、彼が口にしたのは…。



「気持ちは嬉しいけど本当にもう直ぐなんだ。もう直ぐ何もかも終わって元の世界に帰れるから…だから俺達を信じて少し我慢してくれないかな」



予想していた答え。それは二人も分かっていたみたい。だからこそ、彼女達も考えたのだろう。



「分かりました。では、私達もそれなりの措置を取らせて頂きます!」



二人はずっと後ろに隠し持っていた“ある物”を掲げて見せた。そのある物とは『情報の開示を』、『秘密反対!!』と書かれた二人の手書き看板。



「ハル達は家事をしませんし…っ」

「共同生活をボイコットします!!」



突然のボイコット宣言に完全に凍りつく男性陣。しかも、ビアンキさんや、後からやって来たクロームさん・イーピンちゃんまで彼女達に付くと言うから、さあ大変!!

おまけに、二人に付くのは女性ばかりではない。



「ワタシタチモ、キョウコタチニツクワ〜」



何故か女装した、リボーンさん、ジャンニーニさん、フゥ太君までもだ。



「じ、じゃあ名前さんも京子ちゃん達に!?」



慌てた沢田さんの言葉と同時に、その場の全員の視線が私へと注がれる。それに対し、私はニコリと笑みを浮かべるだけ。

だって、私の答えなら既に決まっているから。二人にボイコットの話を聞いた時から決めていた。

私の答え。それは―…?




◇ ◇ ◇


「――と言う事がありまして、暫くこちらにお邪魔したいのですが…」



翌日。深々と頭を下げる私の前には、苦笑を浮かべたディーノさんの姿。少し離れた場所には雲雀さんの姿も見える。



「なんつーか、名前も無茶するな。それでアジトを飛び出して来たのか」


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あきゅろす。
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