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100.告白の時


それは、白蘭との決戦に向け、守護者全員がボンゴレ匣の修行を開始した、その夜の事だった。

新たな修行でヘトヘトになっていた沢田さん達の元に、これまでずっと眠り続けていた最大の問題が、訪れたのは―…。



「あの、突然ですが」

「話が…あるんだけど」



廊下でその日の成果を報告し合っていた沢田さん、獄寺さん、山本さん、笹川さんの4人は、突然背後から声を掛けられ、一斉に振り返った。



「京子ちゃん?ハル?」



振り向いた先には、真剣な面持ちで立ち尽くす京子さんとハルさん。そして彼女達の後ろには私と、壁にもたれ掛かるビアンキさんの姿がある。



「ど、どうしたの?皆で。なんか…あったの?」



尋常ではない二人の様子に男性陣は戸惑いの表情を隠せない。そんな彼らを見て、先に口を開いたのは…ハルさんだった。



「誤魔化しても仕方ないので単刀直入に言います。…ハル達にも、ミルフィオーレや白蘭や匣の事。今起きている事をもっと詳しく教えて下さい」



そして、彼女の口から発せられた言葉に誰よりも驚いていたのは……他でもない。沢田さん達だ。

どうしてその事を!と言う顔をしている。その気持ちは私にも良く分かった。だって、二人から話を持ち掛けられた時、同じ顔をしたと思うから。



「ちょっ、ななな何言ってんの?…びゃ、白蘭?ミルフィオーレ?……な、なんだ、それ??」

「もう誤魔化されるのは沢山です!私達だけが知らない事情を隠しているのは分かっているんです!ハル達も皆さんと生活している以上、真実を知る権利はあります!!」

「っっ……う、そ……、急に……どう…して」



動揺を隠しきれない沢田さんは、青ざめた顔で瞳を泳がせ、私とビアンキさんの姿を目にして「まさか」と声を上げた。

私達が二人に話したのでは?彼はきっとそう思ったのだろう。けれどそれは事実ではない。だから私はふるりと首を振る。



「いいえ。私もビアンキさんも、京子さん達には何もお話していません」

「この子達が自分の意志と力で突き止めたのよ」



そう。彼女達はこの情報を自分達の力で突き止めた。さっき、ディーノさんに集められ、トレーニングルームで聞いた話。あれを彼女達も何処かで聞いていたらしいのだ。

正直、二人の行動力には驚かされてしまった。


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