「CEDEFは、普段は外部の機関だが、いざという時にはボンゴレを支える“特別機関”だぞ」
「その通りです。助太刀の書は、最後にこう締めくくられていました」
――若きボンゴレ達と共に、白蘭を砕け…と。
その言葉を聞いた沢田さん達の表情は一瞬で晴れやかなモノへと変わる。
つまりバジルさんは?
「極限に“打倒・白蘭”の仲間だなー!!」
「バジル君、強いし、心強いよ!!」
…と言う事だ。喜ぶ笹川さんと沢田さんを見ていると私まで嬉しくなって来る。それに、こうしてまた新たな仲間を迎えられる事は本当に嬉しい。
「バジルさん、これから宜しくお願いします」
「いいえ、こちらこそ宜しくお願いします」
二人揃って同時に頭を下げると、それを見ていた沢田さん達が、何故か可笑しそうに笑い始める。
「何か名前さんとバジル君て、似てるね」
「「え?」」
「だな♪喋り方とか、雰囲気とか、そっくりだ」
「「そうでしょうか?」」
私とバジルさんは互いに顔を見合わせ、不思議そうに小首を傾げた。
その姿を見て、沢田さん達は更に可笑しそうに笑う。そんなに笑わなくても…。恥ずかしいな///
「拙者としては、名前殿に似ていると言われるのは光栄な事です///」
そう言って、ほんのり頬を染めるバジルさんは、とても可愛らしかった。男の子に“可愛い”と言う表現もどうかと思うけど、それが一番しっくり来るのだから仕方ない。
「私も嬉しいです」
きっと私も彼に負けない位、赤くなっているのだろうな…何て考えながらバジルさんを見ていた私は、気付かなかった。
周囲のバジルさんを見る目が、ほんの少しだけ鋭くなっていた事に…。
新たなライバル?
(嫉妬する位なら余計な事言うな、ダメツナ共)
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