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83.笑顔の花 ******


(お願いです雲雀さん)



私は心の中で強く願う。



(山本さんを、ラルさんを、そして私を…)



此処に居る皆を――!





「助けて下さい!!雲雀さあああああんっっ」





悲痛な叫び声が辺りに響き渡った――次の瞬間。










『ミ〜ドリタナ〜ビク〜ナ〜ミ〜モ〜リ〜ノ〜』



聞き覚えのある歌声が上空から降り注ぐ。ハッと顔を上げると、そこには優雅に羽ばたくヒバードの姿が。彼は砂煙の中へと消えて行き、そして、





「ふぁ〜…騒がしいな」





そこから聞こえた、少し高めの“少年の声”。





「…君達……誰?」





何処からともなく一陣の風が吹き、砂煙をかき消した刹那――、私の目に飛び込んで来たのは、この時代にない筈の“雲の刻印の入ったボンゴレリング”と、左の腕に“風紀の腕章”をつけた、





「僕の眠りを妨げるとどうなるか知ってるかい」





“学ラン姿”の、若き雲雀恭弥さんだった。



笑顔の花


(次に再会する時、どうか君の顔に笑顔の花が咲き誇っていますように)


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あきゅろす。
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