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22.告げられた 真実 ***


そう叫んだ。ベッドから飛び降り、入口目指して一目散に走り抜ける。でも腕を掴まれ阻まれる。



「どうしたんだ名前!」



腕を掴んだのは沢田さんだった。私は抵抗する。



「離して下さいっっ」

「名前!落ち着け!!どうしたんだっっ」

「駄目なんです!私は此処には居られないっ」

「どうして…っ」

「どうして?忘れたんですか?XANXUSさんの、あの言葉を……!!」





『お前ら全員、根絶やしにされるぞおおっっ』






何度も木霊する、あの言葉。歌姫がボンゴレを滅ぼす。彼らを傷つける。そんなのは嫌。嫌なの!



「私が本当に歌姫なら、私はもう此処には……貴方達の傍には居られません!!だから――っ」

「行かせない」



グッと腕を引き寄せ、その胸に抱き締められる。



「確か前にも言ったよな。もう離さないって」

「さ、わだ、さ…」

「それに9代目が言ってただろ。お前の傍には俺達が居る。俺達守護者が絶対名前を守るから」



ぎゅうと私を抱き締める腕に力が籠もって…。沢田さんにしがみつき、私は泣きじゃくった。そんな私を囲むように守護者が集まり、そして…。



「!!!」



一斉に跪いたのだ。



「くだらねー事考えてんじゃねーよ。てめー何かにヤられてたまっか」

「獄寺さん」

「言っただろ?俺達は名前の事信じてるからさ」

「山本さん」

「お前が大変だった時に傍に居てやれなくて済まなかったな…」

「笹川さん」

「オレも貴女に迷惑を掛けないように、もっと強くなりますから!」

「ランボ…君」

「君の為ならボンゴレの一員になるのも悪くないかも知れませんね」

「骸さん」



そして、一人椅子に座ったままだった雲雀さんがすっと立ち上がる。



「ひ、ばり…さん」

「……相手が君じゃなかったら、死んでもこんな事、したりしないよ」



不機嫌そうにそれだけ告げると、彼は周りの守護者同様、私の前に躊躇う事なく跪いた。



「…これから先…何があっても、必ず君の事は守ってあげるよ」


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あきゅろす。
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