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60.最強の守護者 *****


「獄寺さあぁあんっ、山本さあぁあんっっ」



立ち上がり、二人に向かって駆け出そうとする私。けれど背後から伸びてきた腕に捕らえられ、動きを封じられてしまう。



「さて、気になる事が幾つか出て来た。…ボンゴレ10代目は何時生き返ったのかな?――そこんとこ何としても教えて貰わなきゃな、お姫様」

「離して!――獄寺さんっ、山本さんっっ」

「確かにアイツらの若さには驚いたが、あのボンゴレファミリーだ。それ位の情報操作は有り得る。――だが、ボンゴレの10代目が生きてるとしたら、こいつはただ事じゃない。…奴が射殺される所は多くの同士が目撃しているしな…」

「!!」



沢田さんを…『射殺』沢田…さん、を――。


パアァアン!!


瞬間、乾いた音が辺りに響く。私はジンと痛む右手を押さえながら、目の前の敵を睨みつけた。



「……中々良い顔をするんだな、アンタ…。威勢の良い女は好きだぜ」



おもいきり頬を叩いた筈なのに、目の前の男は平然としている。それ所か私の顎を持ち上げ、そのまま強く引き寄せた。



「まあ良い。時間はたっぷりあるんだ。アンタにはゆっくりとこの唇を開いて貰おうじゃないか」



何も出来ない自分が腹立たしい!悔しくて…涙が頬を伝った。その時だ。


ゴオォオオ!!


凄まじい音を轟かせながら、私達目掛けて『何か』が迫って来る。咄嗟に雷狐を盾にしてバリアを展開させるγさん。



「…君の知りたい事のヒントをあげよう。彼らは“過去”から来たのさ」



そして、彼の視線の先に現れた人物を見て、私は更に頬を濡らした。



「…僕は愚かじゃないから、入れ替わったりはしないけどね……」



だって、そこに立って居たのは――。



「……僕は今、機嫌が悪いんだ。……だから君は――此処で咬み殺す」



最強の守護者


(雲雀…恭弥さん)


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あきゅろす。
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