ドオォオン。
けたたましい爆発音と同時に砂煙が立ち込める。
「こっちですっ」
「急いで!早く!」
砂煙の中から男女の叫び声が響く。少しづつ煙が晴れ、シルエットが浮かび上がった。あれはっ
「ランボにイーピン!」
「誰かを連れてるな」
目を凝らして良く見ると、確かに彼らの向こうに二人の人影が見えた。
ランボ君達は京子さんとハルさんという方を迎えに行ったと聞く。つまり、あそこに居るのは、京子さんとハルさん!
「京子さんっ、ハルさんっ、此処は私が…」
赤いチャイナ服の女の子が何か言い掛けた。けれど、――ドォォォン!
「きあぁああっ」
「うわぁあっ」
次の瞬間には、彼らは再び攻撃されていた。激しい爆発と同時にランボ君達が吹き飛ばされる。
「上かっ!!!」
獄寺さんの声に促されて、私も空を見上げた。視線の先に居たのは…!
「止めを刺して来い」
「任してよ、兄貴」
黒い戦闘服を纏(まと)った、二人の人物…。
「山本さん、あれ!」
「嗚呼。ミルフィオーレのブラックスペルっっ」
守護者 探し
(ついに戦闘が始まる)
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