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50.心強い 仲間 ****


「バカな!!お前達、ボンゴレリング以外のリングは持っていないな!」



二人は大きく頷く。けれど沢田さんがハッとしたようにポケットを探り、取り出したのは…、



「ランチアさんに貰ったリングっっ!!!」

「そのリングは…っ、何故離さなかった!!」

「弱気じゃねーか。あんな奴三人で掛かれば」

「三人でも倒せる相手じゃないっ――全滅だ!!」



ドスン。ドスン。ストゥラオ・モスカの足音が更に近付いて来る。モスかは、もう目の前だ!!
どうしよう、どうしよう、どうすれば――っ



「アジトまで後僅かの所で――、クソっ」



すると何を思ったのか、ラルさんは岩の上に飛び乗り、ストゥラオ・モスカに立ちはだかった。



「ラルさん!!何をっ」

「オレが時間を稼ぐ!お前達は名前を連れて早く逃げろっっ」

「そ、そんな…っ」

「駄目ですラルさん!!」

「いいから行け!名前は…名前だけは奴らに渡す訳にはいかないんだっ」



モスカの腕が上がり、指先に装備された5本の銃口がキラリと輝く。ピー…とセンサーが作動し、ラルさんを攻撃対象と認識した。撃たれる!



「ラルさあぁあん!!!」

「ばっ、あぶねー!」

「名前さん!!!!」



モスカが攻撃する直前、私は岩陰から飛び出していた。二人の静止も聞かず、彼女の元に走り寄ろうとした、次の瞬間。


キーン…!!!


響いたのは、高い金属のぶつかる音…。同時にモスカの動きが停止する。



(一体何が起こったの)



その場に居る誰もが立ち尽くす中、ラルさんだけが状況を把握していた。



「衝撃波!」



『衝撃波』…彼女の言葉に、私は瞳を見開く。





「鮫衝撃(アタッコディスクアーロ)…。これで1分は稼げる筈だ」





モスカの背後で動いた人影。それは…、





「助っ人登場」





正しくボンゴレ雨の守護者、山本武さんだった。



心強い 仲間


(貴方は何時でも私に元気を与えてくれる…)


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あきゅろす。
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