「名前ちゃんも酷いと思うでしょ?私達にまで内緒にする何てぇ…」
「ししし♪流石の王子もカッチーンっと来た」
「あんのクソボスがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
皆さん相当ご立腹のようだ。つまり、三人揃っての休暇の理由は、全てを知っていて黙っていたボス・XANXUSさんへの仕返し…と言う事なのか。
ははは、と乾いた笑みを浮かべる私だったけれど、ふとある事に気付く。
「だけど沢田さんからのお願いを、あのXANXUSさんが良く承諾しましたね?私、絶対に引き受けないと思ってました」
これはお二人を知っている人間なら当然の疑問だと思う。会えば“仲悪いぞオーラ”をビシバシ飛ばし合う二人が、個人で連絡を取ってお願い事をする何て、一体誰が想像出来るだろうか。
私だって想像出来ない。だから率直な疑問を口にしただけだったのに…。
「「「………」」」
何故か皆さん私の顔を見つめていた。それもジー…っと。んん?何か可笑しな事言いましたか?
「あの…皆さん?」
「全っ然分かって無い辺りやっぱ姫サイコー♪」
「は?」
「そうよねぇー。それでうちのボスを動かしちゃうんだから、名前ちゃんて偉大よねぇー」
「へ?」
「あいつが第三者の為に動くなんざ、てめえぐれーのもんだぞぉお!!」
「???」
「「「やっぱりてめえは面白れーなぁぁぁぁあ!/やっぱ姫ってば面白れー♪/やっぱり名前ちゃんは面白いわぁー」」」
……皆さん、お願いですから自己完結するのは止めて下さい。全く訳が分かりませんからっ!
と、取り敢えず、私は褒められていると言う事でいいのでしょうか?
・・・・・ん〜〜…。うん!今回だけはそういう事にして置きましょう。
幸せの天気予報+
(それにしても自分を殴った相手を気に入る何て…ボスってば以外とマゾなのかしらんv)
(ししし♪ボスが『M』でも『ドM』でもどっちでもいいじゃん。…それよりやっぱ姫、ヴァリアーに連れて帰ろーぜ)
(う゛おぉい!!てめえらぁ!恐えー事言ってんじゃねぇー!!死にてーのかあぁあああああ!)
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