全く気にする必要は無かったようだ。そして、その雲雀さんはと言えば?
「お前ら、分かってんだろーな…」
沢田さんと共に今回の一件で、リボーンさんと骸さんからお説教を受けたらしいのですが…。
「ダメツナの分際でオレに何の相談もなしとは良い度胸じゃねーか」
「仕方ないだろ、他に方法がなかったんだから。あの場で俺達が断れば、白蘭は直接名前を狙うと言ってたんだぞ!」
「それでも腹の虫が収まりませんね…。…アルコバレーノ、この際、話し合い何て手緩いやり方は止めにしませんか?」
「大いに賛成だ。ツナ、雲雀…。覚悟は出来てんだろーな。オレに無駄な労働させやがって…」
「クフフフフフフフ」
「だから俺の話を――…って、雲雀さん!楽しそうにトンファーを構えないで下さいっ!!!!」
「…返り討ちにしてあげるよ…」
え〜と。お説教になっていないような気もするのですが…まあ、皆さん楽しそう(※一名以外)だから良いの…かな?
最後に今回、特に頑張っていた獄寺さん。
「三日間のお休み?」
「嗚呼。10代目が下さったんだ」
珍しく長いお休みを頂いたようなのに、全く嬉しそうではない…。
午後から獄寺さんの部屋を訪れ、ソファーに座ってお茶を飲んでいた私はカップを持ったまま、不思議そうに首を傾げる。
「10代目のお気持ちは有り難いんだが、三日も何すりゃいいんだか…」
嗚呼、成る程。そう言う悩みもあるんですね。
「確かに獄寺さん、何時も何かされてますもんね…。…ん〜……あ!でしたらお休みの間、私がお相手をする…というのはダメでしょうか?」
「お前が?」
「はい。今回、獄寺さんには本当にお世話になりましたから…。私に出来る事だったら何でもお付き合いしますよ」
記憶の無い雲雀さんに攻撃された時や、声が出なくなった時。何時も傍で支えてくれたのが獄寺さんだった。そんな彼の為に私も何かしたい。
「………」
暫く考える素振りを見せた獄寺さん。それから徐に立ち上がると何故か私の隣に腰掛け、そして。
「だったら肩…貸せ」
そう言って私の肩に頭を預けて来た。
「ご、獄寺さ…///」
「うるせー…黙ってろ。暫く寝てねぇんだ」
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