「まあまあ、ツナも獄寺も落ち着けって。一応未遂に終わったみたいなんだからさ…」
「何暢気な事言ってやがる野球バカ!!未遂じゃなかったらどうすんだっ」
「ん?そうだな、そん時は――」
恐怖の余り、ブルブル震えていた私にもその微かな変化は分かった。
「殺っちまうか♪」
「「「………」」」
気の所為だろうか。心なしか沢田さん達の顔が引き攣ってる様に見えるのですが…ιそして何時も爽やかな山本さんからはドス黒いオーラが漂っている様に見えます。
「流石山本。オレが見込んだだけの事はあるな」
「リボーンさん!!」
リボーンさんはスタスタ私の方に歩いて来ると、当然のようにベッドの隅に腰掛ける。
「お前も嫌なら大声の一つでも出せバカ名前」
「あ、はは…ι」
「何だ?…まさか嫌じゃなかったのか?」
「うえぇ///」
い、嫌とかそういう事以前に余りに突然で、余りに意外な事だったから、反応出来なかったと言うか、身体が動かなかったと言うか…///
「だからって骸さんの事が嫌だった訳じゃ…」
「“無い”と?」
「あぅ///」
「へぇー」
も、もう〜私ってば何言ってるの///大体骸さんが本気で私にキスしようとする筈がないのに!
顔を真っ赤にして俯いていると、クイッ…と顎を持ち上げられて。
「だったらオレがしてやろうか?」
予想外な展開に!
「えええっと…リ、リボーン…さんっ///」
「少し黙ってろ。……キスが出来ねー」
ニヒルな笑みを浮かべたリボーンさんの顔が迫って来る。冗談だと分かってる!分かってるんです…けど///恥ずかしさの余り思わずギュッと目を瞑ろうとした瞬間、何故かリボーンさんと私の間にトンファーが…。
「……いい加減にしなよ。赤ん坊…」
「ひ、雲雀さん///」
え?ええ??何で此処に雲雀さんが!?先き皆さんが部屋に入って来た時、居なかったよね?
「君もあの変態と同類になりたいのかい?」
「骸と一緒にすんな」
「…同じ事でしょ」
雲雀さんは小さく溜息を吐いた後、直ぐにトンファーを収めてしまった。私はその様子をポカンとしながら眺める。
「……何?」
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