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22.告げられた 真実


「貴方がランボ君?」

「ええ。お会い出来て光栄です名前さん。笹川氏から話は聞いていたので、会える事を楽しみにしていたんです」



リボーンさんから“顔は良い”と聞いていたけど…予想以上だ!しかもこの全身から溢れ出している色気は何!?確か年下の筈だよね?どう見たって私より大人っぽい。



「此処に来る途中で拉致された時はどうなる事かと思いましたが、…無事に戻って来られて良かったです。笹川氏が来てくれて助かりましたよ」

「拉致!?」

「ランボはずっとベスティオーラファミリーの連中に監禁されてたんだ」



沢田さんの発言に私は絶句。ランボ君と連絡が取れないとは聞いていたけど、まさかそんな事になっていた何て…。



「だ、大丈夫!?怪我とかしてないっ?」

「殴られたりはしましたけど、大きな怪我はしてしてないですから、大丈夫ですよ」



私を安心させるように微笑むランボ君。だけど言葉とは裏腹に顔中は傷だらけだった。至る所に湿布が貼られていて、それが凄く痛々しい。



「…どうして、ランボ君を監禁なんて…」

「考えられる事は一つだな。恐らく守護者全員が揃う事を阻止したかったんだろう。だから守護者の中でも“最弱”なコイツを監禁したんだ」

「なっ!!オレの何処が最弱なんだリボーン!」

「最弱だろうが!まんまと敵に捕まりやがって、このアホ牛ぃぃ!!!!」

「ご、獄寺氏まで〜」



二人に攻められて半泣きになるランボ君…。
本当に怪我は大丈夫なのかな…と心配そうに顔を顰める私に、沢田さんがそっと近付いて来て、



「ランボの怪我なら心配ないよ。小さな傷ばかりだから直ぐに治る」



優しく頭を撫でてくれた。沢田さん、優しいな。たまに厳しい時もあるけど、流石ボンゴレを纏める10代目ボス。誰よりも人の気持ちに敏感で、思いやりのある人だ。



「…それに今回の事で良く分かったしね。ランボには、まだまだ修行が必要だって(ニッコリ)」



……うん。プラス“黒い笑顔が素敵な”と言うのも付け足して置こうι



「で、でもこれで守護者全員が揃ったんですよ?…だったらディーノさんが預かって来たディスクも見れるんじゃ…」

「嗚呼。だから此処に持って来てある。獄寺君、パソコンの準備を」


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