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急ぎの買い物



「へぇー…、あんまり変わらないんだな。」

「変わらないって…、そっちでも洋食ってあるんですね。」



今、朝食を目の前にして竹谷くんの食べ物の違いはあるかないかを話していたところ。この家には、私と突然現れた竹谷くんの二人しかいない。朝食は誰が作るかといえば、もちろん私しかいない。また竹谷くんに、あんなまz…忍者食を食べさせる訳にはいかない。これでも、私は調理は得意分野には入っている。見た目は汚いかもしれないけど、味は大丈夫。
献立は、カレーにした。
だ、だって、竹谷くんって結構食べそうなんだもん!



「うん。炒飯とか麻婆豆腐やら…もちろん、カレーも。」



その言葉に安堵する私。洋食を食べる現代では、機会が多すぎる。もし、口に合わないとか和食のみなどと言われれば、花嫁修行のように和食一筋で頑張ろうと考えていた。
問題は消えたと思うが、また更なる問題があるのだ。

それは…



「これじゃ、駄目なのか?」

「うん…ほら、私の格好見る限り着物とは違うでしょ?」

「確かに。」



そう、これじゃ駄目なのだ。
私も昨日思ったけど、時代劇の人やコスプレの人と間違えられてしまう。
警察に通報や連行させられたら、一体どうなってしまうか…それだけは避けたい。いや、避けなければならない。



「と言うことで、買い物してきますね。」

「えっ!今からか!?」

「今日買い物しないで、いつ買い物しろって言うんですか。」

「だって、話の流れからすれば俺も行かなきゃならないんだろ?」

「いえいえ、わざわざ竹谷くんが付いて来なくても大丈夫なように勝手ながら、竹谷くんの忍装束を測りましたから。」

「い、いつの間に…」

「じゃ、お昼頃には帰って来れると思いますが万が一に備えてテーブルの上にサンドウィッチがありますから先に食べてて下さい。」

「さ、さんどうぃっち…?」

「はい。それでは、行って来ます。」

「あ、ああ。」


あきゅろす。
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