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SHAKE IT
stage02
堅く閉じて感覚を追っていた瞳を震わせながらゆっくりと開くと、朦朧とする意識と涙で暈けた視界。
入口の壁に寄り掛かってこちらを見るスザクの瞳の鋭さに射竦められる。
「ん…はぁ…っ」
全身に絡みつくような快感が背筋を駆け抜けて、手足の末端を痺れさせる。
その為にぎこちない動きしか出来ない指では、望んだものは得られない。
「ごめんね、邪魔しちゃった?」
それでも指は刻むリズムを止める事が出来ず、中途半端に体温を高めていく。
寄り掛かった場所から動かず、会話を続けられて切なさに震えが走った。
「っぁ…す、ざく…」
欲しい――――――――。
「ん?」
こちらの反応を明らかに面白がっているスザクの態度が気に入らない。
それでも自分から縋って求めるにはプライドが許さなくて。
今にも崩壊しそうな意識に爪を立ててしがみ付く。
「ぁ…んっ、ふ……ぅく」
一向にこちらに来ないスザクを意識しながら痴態を晒し続ける。
それでも行動を起こさないスザクの視線が自分に絡みついて離れていない事に昏い愉悦を感じて微かに唇を歪また。
それを悟らせない様に、顔を仰け反らせて熱を逃がす仕草で誘う。
自ら体を差し出しながら縋る、その瞬間を待ちながら獲物を狙い、じっと見つめて動かない獣を誘い出す為に。
「……す、ざ…っ……すざ、く!」
計算通りに翡翠の瞳に自分が写っている事を認識しながら、うわ言のようにただ名前を繰り返す。
決して、核心には触れずに。
さぁ、ここまで堕ちて来い。
「ぁ、ぁ………ひ、あぁ!」
しかし、長丁場には既に昂り過ぎていた自身が限界に達してしまう。
キツく眼を閉じて極みへと達する瞬間に、それを阻まれて上ずった悲鳴が喉から零れる。



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