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繋ぎ、繋ぐ物語
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 本州のとある屋敷。

 月明かりに照らされ、敷き詰められた白石と緑にたなびく木が織り成す、美しい庭
園が広がっている。

 その敷地内にある鳳凰の飾られた堂の庵で、小さな炎が揺らめいていた。

 男は、報告された内容を吟味していた瞑目から醒めると、仄かな笑みを浮かべた。

「この炎のように、いずれは消え去る。ならば、堪能しよう……」

 炎が、段々と弱くなっていく。

「全ては、己の趣くまま……」

 炎が消え去ると共に、男の影も暗闇へと溶け込んだ。








090617 更新


あきゅろす。
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