リーゼントは命
『ねぇ雲雀さん。私、夜も眠れないという夢を見てしまうほど、非常に気になる事があるんですけど。』
「……それってつまり、ちゃんと眠れてるんだよね。」
『何で雲雀さんはリーゼントじゃないんですか?』
「(え?流された?また流された。)」
『草壁さんは、リーゼントは風紀委員の命ですって言ってたのに、何で雲雀さんはリーゼントじゃないのか凄く気になるんです。』
「…………………僕は群れるのが嫌いだから。」
『何ですか、その非常に長い間と、およいだ目は。』
言えない。丸い頭と、一見してゴツく見えないこの体に、リーゼントがあり得ないくらい似合わなかったからだなんて………絶対言えない。
『ぷっ。』
「何?」
『いえ、私は頭丸いのいいと思いますよ。ぷくっ、というか、そんな事気にしてたんですね。』
「へ………?君、僕の心中よんだね!?いつからそんな技をっ!!」
『雲雀さん普通に声に出してましたよ。……というか、何かこの前の会話と立場逆ですね。』
「声に出てた!?くっ…。」
『でも、私どんな理由にせよ雲雀さんがリーゼントじゃなくて良かったと思いますよ。』
「何で?」
『だって、今の髪型凄く雲雀さんに似合ってると思いますし、好きだからです。………何か雲雀さん顔赤くないですか?季節の変わり目だから熱でも出たんでしょうか?』
「っ!?…何でもないよ。ちょっと紅茶いれてくれない?」
『は〜い、いいですよ。ちょっと待って下さいね。』
(君がいきなり“好き”だなんて言うから。……髪型に対して、だけだなんて、分かってるけどね。)
(どさくさに紛れて“好き”って言っちゃった!バレてないよね?)
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