桜の思い出
『お花見行きたいですね〜。』
「………今、秋だよ?」
『春になったら行こうって事ですよ〜。行きましょうよ。』
「……桜には嫌な思い出があるから。」
『え、嫌な思い出?………はっ!もしかして……!』
「(え?この子サクラクラの事知らないよね?)」
『雲雀さん、毛虫が苦手だったなんて……。確かに桜の木の下には毛虫が沢山落ちてきて怖いですよね。』
「え、いや、ちが……」
『桜がまだ少ししか咲いていない時ならあまり毛虫がいないから、大丈夫だと思います!元気を出して下さい!』
「や、だから、違うって…」
『でも、雲雀さんが毛虫苦手とか……………ププッ、可愛いとこもあるんですね。』
「違うって言ってるだろ!聞けよ。というか聞いて下さい、お願いします。」
『大丈夫です。お願いされなくても、この秘密はちゃんと草壁さんにばらしま……誰にも言いませんから!』
「ちょっ!君、今、草壁にばらすって言いかけたよね?本当やめて!違うから、違うから、本当に!」
『じゃあまた来ますね〜。』
「いや、ちょ、ちが……」
バタンッ
(「委員長!任せて下さい。毛虫から委員長をお守りします!」)
(「草壁……咬み殺す。」)
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